北海道の十勝平野を、ぜんぶ見渡せる場所がある。 標高は高くない。 アクセスも派手じゃない。 それでも、丘の上に立った瞬間、息が止まった。 広すぎて、どこから目を向けていいかわからない。 そういう景色が、清水円山展望台にはある。
清水円山展望台のおすすめスポット
清水円山展望台|360度の沈黙が、十勝平野を包んでいた
車を降りて、5分も歩かないうちに頂上に着く。
標高約340m。
拍子抜けするほどあっさり着いた。
でも、視界が開いた瞬間に全部忘れた。
眼下に広がるのは、碁盤の目のような農地。
緑と茶色と黄色が、どこまでも続いている。
人工的なのに、妙に美しい。
北海道の農業って、こんなスケールなのか。
晴れた日の午前中は、日高山脈がくっきり見える。
雪をかぶった山が、地平線の向こうに並んでいる。
その距離感がおかしくて、しばらく立ち尽くした。
観光客はほとんどいない。
地元の人がたまに来るくらいで、静かだ。
その静けさが、景色の壮大さをもっと際立てている。
夕方に来ると、農地が金色に染まる。
それが目的でリピートしている人もいるらしい。
一度だけじゃもったいない場所だ。
展望台への道|北海道らしさは、登る前から始まっている
展望台に向かう道が、すでに北海道だ。
清水ICを降りて、しばらく走ると畑の中を突き抜ける一本道。
信号がない。
対向車もほぼない。
右も左も、地平線まで畑。
この道だけで十分な気がしてくる。
でも先に展望台がある。
そのギャップが面白い。
駐車場から展望台まで、歩いて約3〜5分。
舗装はされていないが、急勾配ではない。
スニーカーで十分だ。
途中、木の間から少し景色が見える。
そこで「あ、広いな」。
で、頂上に出た瞬間に「想像より全然広い」ってなる。
その2段階の驚きが、この展望台の構造として機能している。
意図してるかどうかはわからないけど、うまくできている。
夏の朝6時に来たことがある。
朝もやが農地に残っていて、幻想的だ。
観光客はゼロ。
展望台を一人で独占した30分は、忘れられない。
清水町の時間|展望台だけじゃない、十勝の農村の素顔
展望台を下りてから、清水町をぶらぶらした。
観光地っぽさは、ほぼゼロ。
でも、それがいい。
国道沿いに小さな道の駅がある。
「しみず」という名前そのままの道の駅だ。
ここで売っている十勝の豚丼が500円台で食べられた。
東京の豚丼と値段が全然違う。
肉が厚くて、タレが深くて、ご飯が進む。
清水町は「豚丼発祥の地」とも言われているエリア。
帯広が有名だけど、この一帯はどこで食べても外れない。
展望台を見て、豚丼を食べて。
たったそれだけなのに、十勝に来た実感があった。
時間があれば、十勝川沿いを走るのもおすすめ。
川幅が広くて、空が広い。
北海道の「広さ」を体で感じる体験が続く。
清水町はあくまで通過点、。
でも帰る頃には、もう一回来たい。
そういう場所だ。
モデルコース
清水円山展望台への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →