北海道

狩場山

自然絶景

道南の山の中で、ひときわ存在感を放つ山がある。 標高1520m。日本二百名山のひとつ、狩場山。 冬、ここに来ると気づく。 静けさって、こんなに重さがあるものかと。 積雪期の斜面は手つかずで、踏み込むたびに音が消えていく。 それが、ここへ来たくなる理由だ。

Best Season 冬(12〜3月)がおすすめ。 特に晴天の2月は雪質が良く、山頂からの日本海と奥尻島の眺めが最高だ。 夏は緑が豊かで別の顔を見せる。

狩場山のおすすめスポット

01

狩場山 登山口|雪の壁を抜けた先に、別の世界がある

冬の登山口に着いたのは朝7時前。

気温はマイナス8度だ。

車を降りた瞬間、空気が顔に刺さる。

痛い、というより、鋭い。

登山口周辺はすでに1m近い積雪で、トレースはほぼない。

スノーシューを履いて踏み出した最初の一歩が、膝まで沈んだ。

ここから先は、自分でルートを選ぶ。

それが少し怖くて、少し嬉しかった。

樹林帯を抜けると視界が開ける。

後志の山並みが、白いシルエットで並んでいる。

誰もいない。

風の音だけがある。

夏道とは別ルートを取る登山者も多い。

事前に地形図とGPSの確認は必須だ。

冬の狩場山は、準備した分だけ応えてくれる山だ。

■ 狩場山 登山口(賀老口) 住所:北海道瀬棚郡今金町賀老 料金:無料 注意:冬季は除雪なし。4WD・スタッドレス必須。登山届は島牧村・今金町の登山ポストへ。
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02

狩場山 山頂|360度、遮るものが何もない

山頂に立ったのは、出発から約5時間後。

標高1520m。

冬の稜線は風が強く、体感温度はマイナス20度近かった。

それでも、足が止まった。

日本海が見える。

奥尻島の輪郭がうっすらと浮かんでいる。

北には積丹半島。

南には駒ヶ岳。

全部、白と青だけの世界だ。

カメラを出すと、指がかじかんで動かない。

それでも何枚も撮った。

山頂の標識は雪に埋まっていて、てっぺんだけが顔を出している。

そこに手を置いて、しばらく何も考えない。

風が強い日はホワイトアウトになる。

天気予報は前日夜と当日朝、必ず二度確認する。

晴れた日の山頂は、来た甲斐があったと思える場所だ。

■ 狩場山 山頂 標高:1520m 冬季コースタイム:賀老口から往復約8〜10時間(積雪・ルート状況による) 注意:冬季単独登山は非推奨。視界不良時は即下山を。
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03

賀老の滝|登山前に寄っておくべき、もうひとつの狩場

登山の前日、賀老の滝に立ち寄った。

落差70m、北海道最大級の滝だ。

冬はほぼ凍結する。

その姿を見たくて、わざわざ前乗りした。

駐車場から滝壺まで、除雪された道を20分ほど歩く。

木々の間から、白い塊が見えてきた。

滝が、凍っている。

全部ではない。

中心部はまだ水が流れていて、その周りが巨大な氷の柱になっている。

青白くて、半透明で、生き物みたいだ。

誰かが「氷瀑」と言っていたが、その言葉では足りない気がした。

観光客はほとんどいない。

地元の人が一人、写真を撮っている。

冬にここを目指す人間は少ない。

だから、静かに、ちゃんと見られる。

それだけで来る価値がある。

■ 賀老の滝 住所:北海道瀬棚郡今金町賀老 料金:無料 駐車場:あり(冬季は除雪状況による) 備考:冬季は足元に注意。軽アイゼン推奨。
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モデルコース

Day Trip 早朝5時出発 → 7時登山口 → 12時山頂 → 15時下山 → 帰路。日帰りは体力と天候判断が鍵。
1 Night 1日目:賀老の滝で氷瀑鑑賞 → 今金町内で宿泊。2日目:早朝から狩場山登山 → 山頂360度の絶景 → 下山後、せたな町の温泉で回復。
Travel Tips 冬の狩場山は完全な雪山登山。 スノーシューかスキーが必要だ。 GPS必携。地形図は事前にダウンロードしておく。 最寄りのコンビニは今金町内。 登山口付近に売店はない。 行動食と防寒具は多めに。

狩場山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約8時間43分
水戸から 約9時間28分
名古屋から 約9時間41分
前橋から 約9時間43分
高崎から 約9時間43分
備考 バス

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狩場山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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