盤渓山の風景
北海道

盤渓山

自然絶景

札幌市内から車で30分。 そんな距離に、あんな静けさがあった。 盤渓山は標高683m。 決して高い山ではない。 でも冬に登ると、別の世界に放り込まれる感覚がある。 トレースのない雪面、音を吸い込む森、稜線から広がる札幌の街。 「近すぎて逆に来たことがなかった」という人が多い山だ。

Best Season 12月下旬〜3月上旬が雪質・積雪量ともにベスト。 特に1月中旬〜2月が山頂からの雪景色の完成度が高い。 晴天率が高い午前中の登山がおすすめ。

盤渓山のおすすめスポット

01

盤渓山登山口|朝7時、誰もいないトレイルに踏み込む

登山口に着いたのは朝7時過ぎだ。

駐車スペースに車は2台だけ。

平日だったのもあるが、とにかく静かだ。

気温はマイナス8度。

吐く息が白く、すぐに消えた。

最初の15分は樹林帯をひたすら歩く。

スノーシューを履いていたが、前日の降雪でトレースはほぼなし。

足を置くたびにズボッと沈む感覚が気持ちいい。

こういう道を「整備されていない」と感じる人もいる。

でもそれが盤渓山の正直なところで、

自分の足で踏み固めていく感覚が妙に好きだ。

登山口から山頂まで約1時間20分。

距離は短いが、後半の傾斜がじわじわくる。

息が上がり始めた頃、木々の間から光が差してきた。

稜線が近い合図だ。

冬用の装備は必須。

チェーンスパイクかスノーシュー、ストック2本は持っていくべきだ。

■ 盤渓山登山口 住所:北海道札幌市南区盤渓 登山口へのアクセス:札幌市中心部から車で約30分 駐車場:無料(数台分) 入山料:無料 所要時間:登山口〜山頂 約1時間20分(スノーシュー使用時)
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02

盤渓山山頂|683mから見下ろす、白い札幌

山頂に立ったのは8時40分頃。

樹木が途切れ、急に視界が開ける。

正直、声が出た。

眼下に札幌の街が広がっている。

ビルも、道路も、全部ちゃんと見える。

でも音は一切ない。

その落差がすごかった。

山頂の気温はマイナス12度まで下がっている。

風が強い日は体感でもっと寒い。

じっとしていると5分で指先が痛くなる。

それでも20分ぐらいそこにいた。

誰もいない山頂で、コーヒーを飲んだ。

魔法瓶で持ってきたやつが、ちょうどいい温度に冷めている。

晴れていれば石狩湾まで見渡せる。

この日は薄曇りだったが、それでも十分だ。

むしろ街がシルエットのように霞む感じが、映画っぽかった。

山頂は広くない。

数人立てばいっぱいになる小さな場所だ。

でもそのこじんまりした感じが、独り占めしてる気分を高めてくれた。

■ 盤渓山山頂 標高:683m 山頂からの眺望:札幌市街・石狩湾方面(晴天時) 冬季の山頂気温目安:マイナス10〜15度 備考:風が強い日は体感温度がさらに低下。防風対策必須
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03

盤渓温泉|下山後、体の芯まで溶けていく

下山してすぐ向かったのが盤渓温泉だ。

登山口から車で10分かからない。

ここがまた渋い。

昭和の空気がそのまま残っている建物で、

派手さは何もない。

でも泉質がいい。

ナトリウム・カルシウム塩化物泉。

お湯がトロッとしていて、冷えた体に沁みる。

入った瞬間「ああ」と声が出た。

内湯だけのシンプルな作りだが、

窓の外には雪をかぶった木々が見える。

誰も喋らない。

お湯の音だけがしている。

入浴料は500円。

高くも安くもない。

持参したタオルとシャンプーで十分まかなえる。

ロッカーに100円が必要なので小銭を用意しておくといい。

浴槽で1時間近くのんびりした。

登山の疲れが抜けていく感覚と、

外が雪景色という事実が、

妙な幸福感を作り出している。

このためだけにまた来てもいい。

■ 盤渓温泉 住所:北海道札幌市南区盤渓459-1 電話:011-591-1124 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30) 定休日:木曜日 入浴料:大人500円 アクセス:盤渓山登山口から車で約10分 備考:ロッカーに100円硬貨が必要。タオル・シャンプー持参推奨
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モデルコース

Day Trip 7:00 登山口出発 → 8:40 山頂でコーヒータイム → 10:00 下山 → 10:30 盤渓温泉でゆっくり → 12:00 札幌市内でランチ。午後には自由に動ける日帰りコース。
1 Night 1日目:盤渓山登山→盤渓温泉→定山渓温泉に宿泊。2日目:定山渓周辺の雪景色散策→札幌市内でジンギスカンランチ→帰路。温泉2連泊でもいい。定山渓までは盤渓温泉から車で20分。
Travel Tips 冬の盤渓山はスノーシューかチェーンスパイクが必須。 レンタルは札幌市内のアウトドアショップで1日1,500〜2,000円程度。 駐車スペースが少ないため、週末は早朝7時前着を目安に。 下山後は盤渓温泉の木曜定休を必ず確認してから動くこと。

盤渓山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間15分
水戸から 約10時間
前橋から 約10時間15分
高崎から 約10時間15分
名古屋から 約10時間29分
備考 バス

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