道路の終わりに、温泉がある。 北海道・知床半島の最果て、相泊。 ここから先に道はない。 文字通り、日本の端っこだ。 熊が出る。波が荒い。冬は吹雪く。 それでも来てしまう理由が、あの湯にある。 無料で、野趣があって、海が目の前にある。 たどり着いた者だけが入れる、秘湯中の秘湯。
相泊温泉のおすすめスポット
相泊温泉|道の果てで、海を見ながら裸になる
国道334号線が終わる場所に、小屋がある。
小屋というか、ほぼ掘っ立て小屋だ。
脱衣所はある。でも、囲いは低い。
海風がふつうに吹き込んでくる。
湯は源泉かけ流し。
温度は40℃前後、ちょうどいい。
硫黄の匂いがほんのりして、肌がすべすべになる。
目の前はオホーツク海。
波の音だけが聞こえる。
料金は無料。
駐車場から歩いて1分もかからない。
でも、ここまで来るのに何時間もかかった。
その時間ぜんぶが、この湯に溶けていく感じがした。
注意点がある。
混浴だ。
水着着用が暗黙のルールになっている。
タオルと水着は必ず持参すること。
熊出没の看板が立っている。
笑えないが、それがここのリアルだ。
相泊の浜|日本最東端の道が、ここで終わる
温泉の隣に、砂利浜がある。
誰もいない。
観光客向けの整備は何もない。
ただ、海がある。
知床半島の先端が、うっすら見える。
オホーツク海は、思ったより青くない。
鉛色というか、深い緑というか。
冷たそうな色をしている。
道路の終点の標識を見た。
ここから先、車では行けない。
その事実が、じわじわと効いてくる。
日本にはまだこういう場所がある。
整備されていない、手が届いていない場所が。
15分くらい浜に座っている。
何もしない。
それでよかった。
夏でも気温は20℃を下回る日がある。
ウィンドブレーカーは必須だ。
羅臼|知床の玄関口で、ウニとヒグマに出会う
相泊から車で30分ほど戻ると、羅臼の町がある。
人口5,000人ほどの小さな漁師町だ。
ここで食べたウニ丼が忘れられない。
道の駅「知床・らうす」の食堂で頼んだ。
2,200円。
夏限定で、朝8時から売り切れる日もある。
雲丹は塩水うに。
甘くて、濃くて、海の味がした。
道の駅の展望台から、羅臼岳が見える。
標高1,661m。雪が残っている。7月なのに。
ビジターセンターで聞いたら、
その週だけで3件のヒグマ目撃情報があると言われた。
なんてことのない顔で教えてくれた。
地元の人にとっては、日常なのだろう。
羅臼昆布の直売所も並んでいる。
1等昆布が1袋1,000円から買えた。
土産はここで決まり。
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相泊温泉への行き方
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