北海道

知円別岳

自然絶景

知床半島の奥、ほとんどの人が知らない山がある。 知円別岳。標高1,253m。 登山道はない。 ルートは自分で判断する。 それでも冬になると、この山を目指す人間がいる。 理由は一つ。 雪をまとったあの稜線を、自分の目で見たいから。

Best Season 1月下旬〜3月上旬が雪質・天候ともに安定しやすい。 2月は流氷との組み合わせも狙える。 3月以降は雪崩リスクが上がるため注意。

知円別岳のおすすめスポット

01

知円別岳|ルートも正解もない、雪の稜線へ

知床五湖の先、舗装路が終わるあたりから空気が変わった。

気温はマイナス12度。

スノーシューを履いて歩き始めたのは朝7時。

樹林帯を抜けるまで約2時間。

その間、誰とも会わない。

足跡すら残っていない。

稜線に出た瞬間、風が全部吹き飛んだ。

オホーツク海が、地平線まで広がっている。

こんな景色があるのかと、ただ立ち尽くした。

雪は締まっていて歩きやすかった。

でも油断すると膝まで沈む箇所もある。

アイゼンとピッケル、必須。

GPSも必須。

ガイドなしで入るには経験値がいる山だ。

それでも、来てよかった。

稜線から見る知床の冬は、他のどこでも見られないものだ。

■ 知円別岳 住所:北海道斜里郡斜里町(知床国立公園内) 標高:1,253m 登山道:なし(バリエーションルート) 入山料:無料(知床財団への協力金任意) 最寄りの登山口目安:知床五湖駐車場から徒歩アプローチ ※冬季はガイド同行を強く推奨
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02

知床峠|マイナス15度の朝、雲海が足元に来た

知円別岳へのアプローチで必ず通る知床峠。

標高738m。

冬季は通行止めになる。

だからこそ、雪上車かスノーモービルで入るしかない。

その朝は雲海が出ている。

ウトロ側が完全に雲の下に沈んでいた。

羅臼岳だけが頭を出している。

そんな景色、ガイドのSさんも「年に数回しか見ない」と言っている。

気温マイナス15度。

防寒着は上下ダウン、インナーはウール必須。

スマホのバッテリーは一気に減る。

モバイルバッテリーをインナーポケットに入れておいて正解だ。

峠に立つ時間は限られている。

でも5分でも10分でも、ここに立てたなら。

その価値は確実にある。

■ 知床峠(国道334号最高地点) 住所:北海道斜里郡斜里町〜目梨郡羅臼町 標高:738m 冬季通行止め期間:例年11月上旬〜4月下旬 冬季アクセス:ガイドツアー利用が基本 参考ガイドツアー料金:1名15,000円〜(催行人数・内容による)
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03

羅臼の漁師宿|山の後は、流氷明けのタコを食う

下山後、羅臼の漁師宿に泊まった。

1泊2食で9,800円。

その安さで出てきたものに、少し驚いた。

羅臼昆布のだし。

タコの煮付け。

ホッケの干物。

ご飯が止まらない。

宿のおやじさんに聞いた。

「今年は流氷の来るのが遅い」と。

2月上旬に来ると流氷が見える年もあるが、タイミング次第だと。

翌朝5時半、漁に出る音で目が覚めた。

まだ真っ暗。

でも外を見ると、海が少し光っている。

羅臼は山の拠点だけじゃない。

海があって、人がいて、暮らしがある。

それを感じられるのも、この旅の収穫だ。

■ 羅臼町内 漁師宿(複数あり) 住所:北海道目梨郡羅臼町 料金目安:1泊2食8,000円〜12,000円 予約:電話予約が基本(直前は空きなし注意) チェックイン:17時頃〜 ※流氷シーズン(1月下旬〜2月)は早めに予約を
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モデルコース

Day Trip 7:00 知床五湖出発→9:00 樹林帯抜け→11:30 知円別岳稜線→13:00 下山開始→16:00 ウトロ帰着。体力目安は登山経験3年以上。
1 Night 1日目:ウトロ泊・装備確認→早朝7:00出発・知円別岳アタック→夕方羅臼へ移動・漁師宿泊。2日目:朝の羅臼漁港を歩く→知床峠展望→帰路。移動と山で濃い2日間。
Travel Tips 冬の知円別岳は必ずガイドを付けること。 単独入山はリスクが高すぎる。 ウトロ・羅臼の両ガイド会社に問い合わせを。 装備レンタルも対応している会社がある。 防寒と通信手段は過剰なくらいで丁度いい。

知円別岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間27分
水戸から 約12時間12分
前橋から 約12時間27分
高崎から 約12時間27分
甲府から 約12時間57分
備考 バス

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知円別岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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