北海道

知床硫黄山

自然絶景

硫黄の匂いが、風に乗って鼻をつく。 ここは知床の奥地。 世界自然遺産の端に、煙を吐き続ける山がある。 標高1,563m。 冬になると、白と黄色のコントラストが息をのむほど鮮やかになる。 そんな場所に、行きたくなった。

Best Season 2月〜3月が最もおすすめ。 雪と硫黄の黄色のコントラストが鮮明で、晴天率も比較的高い。 4月以降は雪解けで登山道が不安定になるため注意。

知床硫黄山のおすすめスポット

01

知床硫黄山|煙と雪の境界線で、地球の息を感じた

登山口に立った朝、気温はマイナス12度だ。

吐く息が白い。

足元は圧雪で、アイゼンなしでは一歩も進めない。

それでも登る理由がある。

標高を上げるにつれて、硫黄臭が濃くなっていく。

岩肌の黄色が雪の白に滲み出るように広がっている。

山頂付近に近づくと、地面から湯気が立ち上っている。

温度計を持っていた同行者が「地面、50度超えてる」と言った。

冬の山の中で、地球だけが熱を持っている。

噴気孔のすぐそばは雪が溶けて、黒い土が露出している。

そこだけ別の季節みたいだ。

山頂から見下ろすオホーツク海は、灰色に静まり返っている。

登山所要時間は往復で約6〜8時間。

冬季は単独行動厳禁。

■ 知床硫黄山 住所:北海道斜里郡斜里町遠音別村 入山料:無料 冬季登山:ガイド同行推奨 登山口へのアクセス:ウトロ温泉街から車で約20分(冬季は林道閉鎖のため手前から徒歩) 問い合わせ:知床自然センター 0152-24-2114
地図で見る →
02

知床自然センター|山に入る前に、ここに寄る理由がある

登山前日、知床自然センターに立ち寄った。

入館無料。

建物に入ると、スタッフがすぐ話しかけてくれた。

「明日の天気、稜線は風速15m越えそうです。

ルート変えた方がいいだ」

パンフレットには書いていない情報がここにある。

最新の入山情報、ヒグマの目撃情報、雪崩リスクのある斜面。

これを聞いてから入山するかどうか決める、という地元のスタイルだ。

シアタールームでは知床の生態系を紹介する映像が流れている。

15分ほどの映像に、ヒグマの捕食シーンが普通に映っている。

ここは観光地ではなく、野生の場所なのだと改めて思った。

センターのすぐ裏から、フレペの滝への遊歩道も出ている。

冬は遊歩道が閉鎖されることもあるので要確認。

■ 知床自然センター 住所:北海道斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別531 営業時間:8:00〜17:30(季節により変動あり) 入館料:無料(映像シアターのみ500円) 電話:0152-24-2114 アクセス:ウトロ温泉から車で約10分
地図で見る →
03

ウトロ温泉|硫黄の山から下りてくると、体がそこを求めている

下山して宿に戻ったのは16時過ぎ。

日はすでに傾いている。

アイゼンを外した瞬間、膝の力が抜けた。

ウトロ温泉の湯は、塩化物泉が多い。

体の芯からじわじわ温まる感覚がある。

登山後の筋肉に、這うように熱が入ってくる。

宿泊した旅館の露天風呂は、オホーツク海が見える。

冬の午後5時、空は急速にオレンジに変わっていく。

湯の中に肩まで浸かりながら、その色が消えていくのを見ている。

夕食に出てきたのはウニ、ホッケの開き、鮭のちゃんちゃん焼き。

値段は1泊2食で1人15,000円前後が相場。

冬は宿の数が減るので、予約は早めに動いた方がいい。

硫黄山を登った日の夜は、異様によく眠れた。

■ ウトロ温泉エリア 住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ 宿泊相場:1泊2食 12,000〜25,000円程度 アクセス:女満別空港から車で約90分、JR知床斜里駅からバスで約50分 冬季:一部宿・施設が休業するため事前確認必須
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 早朝6時に知床自然センターで入山情報確認→硫黄山登山(往復6〜8時間)→ウトロ温泉で日帰り入浴→夕方に斜里方面へ戻る
1 Night 1日目:女満別空港着→知床自然センターで情報収集→ウトロ泊。2日目:早朝から硫黄山登山→下山後は温泉と夕食→翌日の便で帰路。登山の体力を残すために初日は無理に動かないのが正解。
Travel Tips 冬の硫黄山はガイドなしの単独登山は避けること。 知床ネイチャーオフィスなどのガイドツアーが1人15,000〜20,000円程度で催行している。 アイゼン・ピッケル・防寒具は必須。 ヒグマは冬眠中でも油断は禁物。

知床硫黄山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間27分
水戸から 約12時間12分
前橋から 約12時間27分
高崎から 約12時間27分
甲府から 約12時間57分
備考 バス

札幌の宿を探す

知床硫黄山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →