北海道

知駒岳

自然絶景

宗谷丘陵の奥、道路がどこまでも続いていると思った頃に現れる。 標高892メートル。 北海道の北端に近い山が、こんなに静かに存在していることに少し驚く。 冬は風が刃みたいに冷たい。 それでも来たくなるのは、あの稜線の向こうに広がる景色のせいだ。

Best Season 2月〜3月上旬が特におすすめ。 雪が締まって歩きやすく、晴れれば利尻島まで見渡せる。 夏は6月の新緑もいい。風が穏やかで全然違う顔を見せる。

知駒岳のおすすめスポット

01

知駒岳山頂|風が強い日に、地の果てを見た

駐車場から山頂まで、徒歩で約30分。

距離は短い。

でも冬は別の話だ。

気温はマイナス15度を下回ることがある。

風速が10メートルを超えると、立っているのがやっとになる。

それでも足を進めたのは、前日に宿のおじさんが「晴れた日の頂上は別格だから」と言ったからだ。

山頂に出た瞬間、声が出た。

オホーツク海が見える。

利尻島のシルエットが見える。

サロベツ原野が白く光っている。

360度、さえぎるものが何もない。

地平線がこんなに近く感じるのは、ここだけだ。

10分もいられない。

寒さが限界だ。

でも、その10分で十分だ。

■ 知駒岳 住所:北海道天塩郡幌延町字問寒別 登山口駐車場:無料 山頂まで:約30分(徒歩) ※冬期は積雪・凍結注意。スノーシューまたはアイゼン推奨。
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02

知駒峠|雪原の中に、ぽつんと立つ

山頂に行く前に、まず知駒峠に立ち寄った。

標高は560メートルほど。

ここだけでも、すでに十分すごい景色がある。

国道40号線から外れて少し走ると、展望台への道がある。

夏は観光客もいる場所らしいが、冬は誰もいない。

車を降りた瞬間、風の音だけが聞こえる。

足元の雪は固く締まっている。

サロベツ方面が一望できる。

遠くに見える白い平原が、どこで終わるのか分からない。

「北海道ってこういうことか」。

スケールが違う。

感覚が追いつかない。

ここで15分くらい黙って立っている。

それが一番正直な反応だった気がする。

■ 知駒峠展望台 住所:北海道天塩郡幌延町 アクセス:国道40号線より進入 駐車場:無料 ※冬期は道路凍結あり。四輪駆動車・スタッドレスタイヤ必須。
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03

幌延町|山の後は、ここで温まる

下山後は体が芯から冷えている。

幌延町の中心部まで車で約20分。

立ち寄ったのは「しもかわや」という食堂だ。

ラーメン一杯、750円。

地元の人が黙って食べている。

それが良かった。

味噌ラーメンを頼んだ。

スープが濃くて、脂が浮いていて、体に染みた。

山の後の食事は何でもうまいが、これは特別だ。

幌延町自体、人口は4,000人ほどの小さな町だ。

コンビニは1軒ある。

でも静かで、妙に落ち着く。

夜は星が出た。

街灯が少ないから、空が本当に暗い。

オリオン座がくっきり見える。

宿の駐車場で30分、空を見上げたまま動けない。

■ 幌延町周辺(宿泊・食事) 住所:北海道天塩郡幌延町 アクセス:JR宗谷本線「幌延駅」より徒歩圏内 宿泊目安:1泊6,000円〜(ビジネス旅館) 最寄りコンビニ:セイコーマート幌延店
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モデルコース

Day Trip 稚内または名寄を朝7時出発 → 知駒峠展望台(9時頃)→ 知駒岳山頂アタック → 幌延町で昼食 → 16時には出発推奨。冬は日没が早い。
1 Night 1日目:名寄または稚内発 → 知駒峠・山頂 → 幌延町泊。2日目:早朝に稜線の朝焼けを見て → サロベツ原野を走って帰路。冬の朝焼けは7時40分頃。防寒具は必ず2枚重ねで。
Travel Tips 冬に行くなら軽アイゼンかチェーンスパイクは必携。 山頂の風対策にネックゲーターも忘れずに。 駐車場でのエンジン停車は10分が限界。 車内にホットドリンクを多めに持っていくこと。

知駒岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間31分
水戸から 約12時間16分
前橋から 約12時間31分
高崎から 約12時間31分
名古屋から 約12時間45分
備考 バス

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