北海道

石狩岳

自然絶景

北海道の奥地に、こんな山があったのか。 石狩岳は標高1,967m。 大雪山系の東端に静かに鎮座している。 アクセスが悪い分、人が少ない。 その静けさが、逆に引力になる。 冬は完全な雪山になる。 そこに踏み込んだとき、北海道の本気を見た気がした。

Best Season 夏は7〜8月がベスト。高山植物が咲き、日帰りも現実的。 冬は1〜2月。完全な雪山になるが、誰もいない白銀の稜線は別格の景色。経験者限定。

石狩岳のおすすめスポット

01

石狩岳登山口|夜明け前、誰もいない林道に立つ

シュナイダーコース登山口を出発したのは午前4時半。

ヘッドライトの光だけが頼りだ。

気温はマイナス12度。

息が白く、すぐに消えた。

林道を抜けるまで約40分。

樹林帯の中は風がなく、むしろ静かで落ち着いた。

ただ雪を踏む音だけが続く。

樹林帯を抜けたとたん、視界が一気に開いた。

そこから先は別世界だ。

足元は膝丈のラッセル。

前日の降雪が重く積もっている。

冬の石狩岳に夏道はない。

ルートは読図と感覚に頼るしかない。

地形図とコンパス、それとGPSを全部持った。

それでも何度か止まって確認した。

稜線まで約4時間。

きつかったが、振り返るたびに景色が変わった。

どこを見ても雪と空だけ。

それだけで十分だ。

■ 石狩岳(シュナイダーコース登山口) 住所:北海道上川郡上士幌町ぬかびら源泉郷付近 料金:無料 駐車場:登山口付近に数台分あり アクセス:帯広から車で約2時間/ぬかびら源泉郷から林道を約20km 注意:冬季は4WD+スタッドレス必須。林道は積雪状況により通行不可になる場合あり
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02

石狩岳山頂|何もない、だからすべてが見える

山頂に着いたのは午前9時すぎ。

スタートから約4時間半かかった。

標識は雪に半分埋まっている。

それでも、ここが頂上だとわかった。

360度、遮るものがない。

東には然別湖。

西には大雪山の稜線が続く。

トムラウシ、十勝岳、旭岳。

知っている名前が次々と並んでいた。

風は強かった。

体感温度はマイナス20度を超えている。

写真を撮るために手袋を外したら、指先が10秒で痛くなった。

それでも、その場を離れたくない。

こんな景色、ほかでは見たことがない。

北海道の広さを、初めて体で理解した気がした。

山頂滞在は15分が限界だ。

体が冷える前に下山を始めた。

帰りはシリセードで一気に滑り降りた。

下りは1時間半で登山口に戻った。

■ 石狩岳山頂 標高:1,967m 登山適期(夏):7月〜9月 冬季登山:バックカントリー経験者向け。単独行は非推奨 山頂気温:夏でも10度前後。冬はマイナス20度以下になることあり 水場:登山口近くの沢(冬季は凍結)
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03

ぬかびら源泉郷|凍えた体を、湯が溶かしていく

下山後、ぬかびら源泉郷に直行した。

距離にして約20km。

車中は震えが止まらない。

温泉街は小さい。

ホテルが数軒、日帰り湯が2〜3か所。

それだけの規模だが、湯は本物だ。

入ったのは「中村屋」の日帰り入浴。

料金は700円。

内湯だけだが、泉質がいい。

ナトリウム・カルシウム塩化物泉。

ぬるっとした感触で、肌にまとわりつく。

湯に浸かった瞬間、全身の力が抜けた。

指先から感覚が戻ってきた。

山頂で固まっていた筋肉がほどけていく。

風呂上がりに食堂で鹿丼を頼んだ。

1,200円。

肉がやわらかく、出汁が染みている。

ここに来るために山を登っただ。

外は夕方になっている。

気温はまだマイナス8度。

でも、もう寒くない。

■ ぬかびら源泉郷(中村屋) 住所:北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷北区 日帰り入浴料金:700円 営業時間:10:00〜21:00(受付は20:30まで) 定休日:不定休(要確認) TEL:01564-4-2311 宿泊:1泊2食付き 約12,000円〜
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モデルコース

Day Trip 4:30 登山口出発 → 9:00 山頂 → 9:15 下山開始 → 11:00 登山口 → 12:00 ぬかびら源泉郷で温泉&昼食 → 15:00 帯広へ
1 Night 1日目:帯広着 → 林道入り口周辺で車中泊または士幌町内で宿泊 2日目:4:30 登山開始 → 9:00 山頂 → 11:00 下山 → ぬかびら源泉郷で温泉・宿泊 3日目:朝風呂 → 帯広へ移動・解散
Travel Tips 冬の石狩岳は完全な雪山登山になる。 アイゼン・ピッケル・ビーコンは必携。 ぬかびら源泉郷までの林道は積雪で通行止めになることがある。 出発前に上士幌町の道路情報を必ず確認すること。 携帯の電波はほぼ入らないと思ったほうがいい。

石狩岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間11分
水戸から 約10時間56分
前橋から 約11時間11分
高崎から 約11時間11分
名古屋から 約11時間41分
備考 バス

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石狩岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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