北海道

礼文島温泉

温泉自然街歩き

フェリーを降りた瞬間、風が違う。 本土とは明らかに空気の密度が違う。 礼文島は、北緯45度。 冬になると観光客はほぼいなくなる。 そこに温泉がある。 荒れた日本海を窓越しに見ながら、 ひとりで湯に浸かる時間。 それだけで、来た意味があった。

Best Season 夏(6〜8月)は高山植物が咲き乱れ、ハイキングが最高。 あえて冬(12〜2月)に行くと、観光客ゼロの静かな島と日本海の荒々しさを独り占めできる。 冬旅は覚悟と準備が必要だが、それだけの価値がある。

礼文島温泉のおすすめスポット

01

礼文島温泉 うすゆきの湯|冬の日本海を、湯の中から見る

稚内からフェリーで約2時間。

香深港に着いたのは、もう夕方近かった。

宿に荷物を置いてすぐ、温泉へ向かった。

「うすゆきの湯」は、香深港から歩いて5分くらい。

こぢんまりした建物だけど、中に入ると広い。

料金は大人600円。

タオルは持参が無難だが、フロントでも買える。

内湯は少し熱め、42度前後くらいの感覚。

そして露天に出た瞬間、息を飲んだ。

目の前に海がある。

日本海が、すぐそこにある。

冬の低い雲と、灰色の水面が広がっている。

風は冷たくて、頬に刺さる。

でも湯の中は熱い。

その温度差が、妙に気持ちよかった。

平日の夕方、先客は地元のおじさん2人だけ。

「どこから来たの」と聞かれた。

こういう会話が、温泉旅の醍醐味だ。

営業は朝10時から夜9時まで。

冬は早めに閉まる日もあるらしいので、事前確認を推奨する。

■ 礼文島温泉 うすゆきの湯 住所:北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ 料金:大人600円・子ども300円 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30) 定休日:第2・第4月曜日(祝日の場合は翌日) アクセス:香深港から徒歩約5分
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02

香深の集落歩き|冬の港町は、静かすぎるくらいだ

温泉の後、集落を少し歩いた。

夏なら花畑で有名な礼文島も、

冬は完全に違う顔をしている。

商店は2〜3軒しか開いていない。

コンビニはない。

自販機の数が異様に少ない。

でも、それがよかった。

港に向かうと、漁船が数隻並んでいた。

誰もいない。

波の音だけが聞こえる。

地元のスーパーで買い物をした。

ウニは夏の商品なので当然なかったが、

地元産のタラが安かった。

1本まるごと400円くらいだった気がする。

夕方5時を過ぎると、もう人が出歩かない。

街灯が少なくて、空が暗い。

星がはっきり見える。

礼文島の冬は、本当に静かだ。

その静けさが怖いと感じる人もいる。

でも、日常の音から切り離されたくて来る人には、

ちょうどいい静けさだ。

■ 香深港周辺の集落 住所:北海道礼文郡礼文町大字香深村 料金:無料(散策のみ) 所要時間:30分〜1時間程度 アクセス:香深港フェリーターミナルすぐ周辺 備考:冬季は営業していない店舗多数。事前に開いている飲食店を確認すること
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03

礼文島の宿と食|島の夜は、思ったより深かった

冬の礼文島で泊まれる宿は、多くない。

通年営業しているのは数軒程度。

今回は民宿に泊まった。

1泊2食で8,000円台だ。

夕食に出てきたのが、ホッケの開き。

これが本当に大きかった。

顔くらいある。

しかも身が厚い。

本土のスーパーで売っているものとは別物だ。

宿のおばちゃんに聞いたら、

「冬のほうが脂がのって美味しいんだよ」と教えてくれた。

夜8時を過ぎると、島全体が静まり返る。

宿の外に出てみた。

風が強くて、立っていると体が揺れた。

気温はマイナス5度くらい。

でも空を見上げると、星がすごかった。

天の川が見える。

久しぶりに見た気がした。

礼文島の冬旅は、快適ではない。

フェリーが欠航することもある。

予定通りに帰れないことも覚悟した方がいい。

それでも、一度は来てみる価値がある。

静かな島の冬というものを、体で知ってほしい。

■ 礼文島の冬季宿泊について 料金目安:民宿1泊2食 7,000〜10,000円程度 注意:冬季(11月〜4月)は営業宿が限られる。必ず事前予約を。 フェリー:ハートランドフェリー 稚内〜香深 約2時間/大人片道2,820円(2024年参考価格) 欠航リスク:冬は荒天による欠航が頻発。スケジュールに余裕を持つこと
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モデルコース

Day Trip 稚内8:00発フェリー→10:00香深港着→集落散策→うすゆきの湯で昼前入浴→港で昼食→15:00発フェリーで稚内へ。日帰りは時間がタイト。冬季は欠航リスクも考慮すること。
1 Night 1日目:午後フェリーで香深着→集落散策→うすゆきの湯→民宿泊(夕食でホッケと地魚を堪能)。2日目:早朝の港を散歩→星観察の余韻を引きずりながら午前便で稚内へ。冬の静けさをじっくり味わえる。
Travel Tips 冬のフェリーは欠航率が高い。 帰りの便は必ず1〜2日の余裕を持つこと。 コンビニはないので、稚内で食料・飲み物を調達しておくと安心。 防寒は本気で準備すること。 ダウン+防風アウターの二重が最低ライン。

礼文島温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約11時間45分
水戸から 約12時間30分
前橋から 約12時間45分
高崎から 約12時間45分
名古屋から 約12時間48分
備考 バス

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