北海道

社満射岳

自然絶景

北海道の冬山というと、どこか遠い話のように聞こえるだ。 でも社満射岳は違った。 標高1296m。 道南の山の中では決して高くない。 それなのに、山頂に立った瞬間、言葉を失った。 360度、白い世界がそこにあった。 誰もいない。風の音だけが聞こえる。 こんな場所が、北海道に残っていたのか。

Best Season 冬の絶景を狙うなら1月〜2月。 晴れた日のパウダースノーと遠望は格別。 雪のない夏(7〜8月)は初心者でも登りやすく、高山植物も楽しめる。

社満射岳のおすすめスポット

01

社満射岳|白銀の稜線、ひとりで独占した朝

出発したのは朝7時。

登山口の気温はマイナス11度だ。

息が白い。手がかじかむ。

それでも足を進めた。

樹林帯の中は静かだ。

雪が音を全部吸い込んでいる感じ。

アイゼンの音だけが、リズムよく続く。

1時間半ほど登ると、景色が一気に開けた。

羊蹄山が見える。

ニセコの山々が並んでいる。

晴れていたら、噴火湾まで見渡せると聞いている。

その通りだ。

山頂は風があった。

マイナス20度近い体感温度。

それでも5分、10分と立ち尽くした。

寒さより、景色が勝った。

この日、すれ違ったのは下山途中の1人だけ。

ほぼ貸し切りの冬山だ。

北海道の山の懐の深さを、体で知った日だ。

■ 社満射岳 住所:北海道二海郡八雲町熊石周辺 標高:1,296m 登山口まで:JR八雲駅から車で約40分 入山料:無料 所要時間:登り約2時間〜2時間30分(冬季) ※冬季はスノーシューまたはアイゼン必須
地図で見る →
02

登山口周辺|スタートは静かな雪の林道から

登山口に着いたとき、先行者の足跡はない。

自分のトレースが、一番新しい。

そういう朝だ。

林道を10分ほど歩くと、登山道に入る。

最初はなだらかな斜面が続く。

雪質はパウダーで、踏み込むたびにキュッと鳴る。

北海道の雪は、音が違う。

途中、エゾリスと目が合った。

向こうも驚いた顔をしている。

3秒見つめ合って、木の上に消えた。

登山道の途中に分岐がある。

標識は雪に埋もれかけていたので、地図は必ず持っていくこと。

スマートフォンの電波は山頂付近でほぼ入らない。

冬の北海道の山は、準備がすべて。

でも準備した分だけ、返ってくる景色がある。

それを、この林道を歩きながら実感した。

■ 登山口アクセス 住所:北海道二海郡八雲町(熊石側登山口) 駐車場:登山口付近に数台可(無料) 冬季の路面状況:四駆・スタッドレス必須 携帯電波:山頂付近はほぼ圏外(ドコモ・AU含む) 持ち物:地形図またはGPSアプリ(オフライン対応)を推奨
地図で見る →
03

八雲町の宿|山を降りて、温まる夜

下山したのは14時過ぎ。

全身の筋肉が、ちゃんと働いたと言っている。

八雲町の市街地まで車で40分ほど戻る。

温泉は「はぴあ八雲」が便利だ。

入浴料は500円。

シャンプーも借りられる。

地元のお年寄りに混じって、湯に浸かる。

夕飯は町の食堂で定食を頼んだ。

八雲は牛乳の産地として有名だ。

牛乳が冷蔵庫から出てきた瞬間、濃さが違う。

宿はゲストハウス風の小さな宿に泊まった。

1泊4500円ほど。

オーナーが山情報を教えてくれた。

「明日は天気が崩れるから、今日登れてよかったね」と言われた。

山は、タイミングだ。

来た日に晴れている保証なんてない。

だから、晴れた日に登れたことが、何より贅沢だ。

■ はぴあ八雲 住所:北海道二海郡八雲町末広町109-1 電話:0137-62-3400 営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30) 入浴料:大人500円 定休日:火曜日 ■ 周辺宿泊(目安) ゲストハウス・民宿系:4,000〜6,000円/泊 ビジネスホテル:6,000〜9,000円/泊
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 7:00 登山口出発 → 9:30 山頂(絶景タイム30分)→ 11:30 下山 → 12:30 八雲町で昼食 → 13:30 はぴあ八雲で温泉 → 15:00 帰路
1 Night 【1日目】札幌を早朝出発(車で約2時間半)→ 午前中に登山 → 下山後に八雲温泉 → 八雲町泊 【2日目】午前は道の駅・八雲の牛乳スイーツを楽しむ → 函館方面または札幌へ戻る
Travel Tips 冬の社満射岳はアイゼンかスノーシューが必須。 どちらが合うかは積雪量次第なので、前日に地元の登山店か観光協会に確認するのがベスト。 単独入山の場合は必ず登山届を提出すること。 八雲町観光協会(0137-62-3233)に電話すると、道路状況も教えてもらえる。

社満射岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間37分
水戸から 約10時間22分
前橋から 約10時間37分
高崎から 約10時間37分
名古屋から 約11時間5分
備考 バス

札幌の宿を探す

社満射岳へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →