日本最北端まで来た。 そこに温泉があった。 氷点下の風が刺さる稚内で、湯に浸かる。 そのギャップが、たまらない。 宗谷岬まで行こうとしていたのに、気づけば湯けむりの中にいた。 街は小さい。でも濃い。 最果ての地には、最果ての温もりがある。
稚内温泉のおすすめスポット
稚内温泉 童夢|氷点下の外気と、41度の湯の間で
市街地から車で10分ほど。
丘の上にぽつんと建っている。
外は-8度だ。
駐車場から入口まで、息が白くなる。
扉を開けると、硫黄のにおいがする。
ここは本物だ、と思った瞬間だ。
泉質はナトリウム塩化物泉。
とろっとした感触が肌に残る。
内湯と露天があって、露天に出た瞬間、声が出た。
目の前に利尻島が見える。
海が見える。
空が広い。
冬の露天は、髪が凍る。
本当に凍る。
それでも出られない。
入館料は大人570円。
安すぎる。
朝10時から営業しているので、午前中に体を温めてから観光に出るのがいい。
タオルは200円でレンタルできる。
宗谷岬|ここより北はない、という実感
稚内温泉から北東へ30分。
宗谷岬に着いた。
「日本最北端の地」と書かれた碑の前に立つ。
観光客は数人だけだ。
冬に来る人は少ない。
だから良かった。
風が強い。
立っているのがやっとだ。
碑に手を当てると、冷たい。
海の向こうはサハリンで、晴れていれば見える。
その日は見えない。でも確かにそこにあった。
岬の近くに「最北端のガソリンスタンド」がある。
給油した。記念に。
気温はマイナス5度。
15分いるのが限界だ。
すぐに温泉に戻りたくなった。
むしろ、寒さがあるから温泉が沁みる。
そういうセットで来るべき場所だ。
稚内駅周辺の街歩き|日本最北端の駅前で、夕暮れに立つ
稚内駅は、日本最北端の駅だ。
ホームの先に「線路終わり」の標識がある。
その手前で立ち止まった。
16時を過ぎると、空がオレンジになる。
冬の日没は早い。
15時半にはもう夕方の色だ。
駅前の「稚内港北防波堤ドーム」へ歩く。
全長427mの半円形のドーム。
柱が並んでいて、その向こうに海がある。
夕陽が柱の間から差し込んでいた。
ひとり歩いていたら、写真を撮るのを忘れた。
ただ立っている。
夜は駅近くの居酒屋でタコしゃぶを食べた。
稚内のタコは身が厚い。
1人前1,500円くらいだ。
街は小さいけど、密度がある。
この小ささが、最果て感を強くしている。
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稚内温泉への行き方
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