標高1,375m。 名前を聞いてもピンとこない人が多い。 でも、冬の糠平でこの山を見上げた瞬間、 「登りたい」。 樹氷が張りついた稜線が、青空に白く光っている。 観光地化されていない分、静かで、荒々しくて、本物だ。
糠平山のおすすめスポット
糠平山|踏み跡のない雪面を、自分の足で切り開く
登山口まで車で入れる季節は限られる。
冬はスノーシューが必要だ。
レンタルは麓の「ひがし大雪自然館」周辺で借りられる。
料金は1日1,500円ほど。
出発は朝7時がいい。
気温はマイナス15度を下回ることもある。
手袋は二重にしていった。
それでも指先がじんじんした。
樹林帯を抜けると、視界がいきなり開ける。
そこには誰の足跡もない、真っ白な斜面があった。
ゾッとするほど美しかった。
山頂からはウペペサンケ山とニペソツ山が並ぶ。
360度、人工物がひとつも見えない。
ここまで来て、やっとわかった。
糠平山は「見る山」じゃなく、「感じる山」だ。
下山後、全身の疲れが心地よかった。
タウシュベツ川橋梁|幻の橋が、また沈む前に
糠平湖の水位が下がる冬から春にかけて、橋が姿を現す。
夏になると、また湖の底に沈む。
「幻の橋」と呼ばれる理由がよくわかった。
早朝6時に宿を出た。
湖面は凍りついていて、踏み出すのが怖かった。
ガイドさんに確認して、ゆっくり歩いた。
橋まで歩いて約30分。
近づくほど、橋のアーチが大きく見えてくる。
廃線になって半世紀以上経つのに、まだ立っている。
コンクリートがひび割れて、苔もついている。
それが逆に迫力になっている。
朝の光が橋に当たる時間帯が一番好きだ。
オレンジとグレーが混ざって、静かに輝く。
カメラを持つ手が震えたのは、寒さだけじゃない。
糠平温泉|雪の中に溶けていく、あの感覚
登山を終えたあとの温泉は、反則レベルで気持ちいい。
糠平温泉は小さな温泉街だ。
宿は10軒もない。
それがいい。
「中村屋」の露天風呂に入った。
雪がちらちら降っている。
お湯の温度は42度くらい。
体の芯から温まる感じがした。
ナトリウムと炭酸水素塩の泉質で、肌がすべすべになった。
リピーターが多い理由がわかる。
1泊2食で15,000円前後が相場だ。
夜、宿の窓から外を見た。
街灯がほとんどない。
星が多すぎて、少し怖かった。
翌朝も雪が積もっている。
もう1泊したくなった。
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糠平山への行き方
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