日本で一番早く、朝日が昇る場所がある。 根室半島の先端、納沙布岬。 ここに立つと、海の向こうに国後島がはっきり見える。 手が届きそうで、届かない。 その距離感が、胸に刺さった。 観光地というより、思想のある場所だ。
納沙布岬のおすすめスポット
納沙布岬灯台|日本最東端の光が、ここにある
灯台の高さは約13メートル。
白くて小さい。
でも、ここが日本で一番東にある灯台だと、見え方が変わる。
1872年初点灯。
150年以上、この岬の海を照らし続けてきた。
灯台の足元に立つと、風が強かった。
まっすぐ立っているだけで精一杯。
夏なのに体感気温は10度以下に感じた。
周囲には民家も建物もほとんどない。
海と空と、この白い塔だけ。
早朝4時台に日の出を迎えるシーズンもある。
日本で一番早い朝がここにある、という事実が、なんとなくうれしかった。
灯台の内部には入れない。
外から眺めるだけ。
でも、それで十分だ。
望郷の岬公園|4島が見える海の前で、言葉を失った
岬の先端に立つと、海の向こうに島が見える。
北方四島のひとつ、歯舞群島だ。
晴れた日には水晶島まで約7キロ。
泳いで渡れそうな距離。
望郷の岬公園には、高さ約17メートルの「四島のかけ橋」というモニュメントがある。
炎を形どった赤いオブジェ。
はっきり言って、最初は「デカいな」と思っただけだ。
でも、そのそばにある碑を読んだ。
終戦後に故郷を追われた島民の話。
平均年齢が85歳を超えた今も、返還を待っている。
風が吹いた。
モニュメントの意味が、ようやくわかった気がした。
観光で来たはずなのに、急に重たいものを受け取ってしまった。
ここは、景色を見る場所じゃない。
何かを考えるために来る場所だ。
北方館・望郷ホール|7キロ先の島のことを、初めて知った
岬から徒歩1分。
北方領土を学べる資料館がある。
入館料は無料。
正直、資料館には期待していない。
「どうせパネルが並んでるだけ」。
全然違った。
元島民の証言映像、当時の生活道具、地図、写真。
戦後に何が起きたか、誰が今も返還を待っているか。
静かに、でも確実に、伝わってくる展示だ。
特に印象的だったのは展望室。
双眼鏡で島を見ると、海岸線のラインがはっきり見える。
双眼鏡は無料で使える。
滞在時間は約40分。
来る前と来た後で、明らかに岬の見え方が変わった。
ここを後回しにせず、最初に来るべきだ。
知ってから見るのと、知らずに見るのは全然違う。
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納沙布岬への行き方
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