氷点下の朝、窓の外が白い。 網走湖が凍っている。 ただそれだけのことなのに、なぜか胸がざわついた。 流氷、監獄、オホーツク。 網走という地名にはどこか物語の匂いがある。 湖畔の温泉に浸かりながら、その空気をゆっくり吸い込んだ。
網走湖畔温泉のおすすめスポット
網走湖畔温泉|凍った湖を見ながら、湯に沈む朝
チェックアウトまで時間があったので、もう一度だけ入った。
朝6時の露天風呂。
気温はマイナス10度を下回っている。
湯船から見える網走湖は、完全に凍っている。
白くて、平らで、どこまでも続く。
鳥の声しか聞こえない。
泉質はナトリウム・塩化物泉。
とろみがあって、湯上がりに肌がしっとりする。
体の芯から温まる感覚は、ほかの温泉とは少し違った。
宿によって源泉が異なるらしい。
泊まった「網走湖荘」では、内湯と露天の温度差がちょうどよかった。
内湯42度、露天は40度くらい。
冬の露天は、湯気が顔にかかって前が見えなくなる瞬間がある。
その霧が晴れたとき、凍った湖が目の前に広がった。
あの景色は、夏には絶対にない。
博物館網走監獄|寒さの中で、歴史の重さを知る
正直、「観光地っぽいかな」と思って後回しにしている。
結果、一番長く滞在した場所になった。
入場料1,100円。
広大な敷地に、明治時代の建物が移築・復元されている。
冬に来てよかった、と思った理由がある。
ひとが少ない。
そして、寒さが当時の過酷さを少しだけ体感させてくれる。
囚人が建設した道路は、北海道の開拓を支えた。
その事実を、展示の前で立ち止まって考えた。
観光パンフじゃ絶対に感じられないことだ。
五翼放射状の獄舎は、中に入れる。
廊下を歩くと、独房が延々と並んでいる。
一室ずつのぞいていくと、時間を忘れた。
売店の「監獄食」も食べた。
麦飯と味噌汁と魚。
700円。
まずくはないけど、豪華でもない。
それが妙にリアルだ。
オホーツク流氷館|マイナス18度の部屋で、流氷を触った
天都山の頂上近くにある。
車で10分もかからない。
メインは「流氷体験テラス」という冷凍室。
室温マイナス18度。
本物の流氷の塊が置いてある。
触ると、ひんやりを通り越して痛い。
外にいるのと全然違う寒さだ。
ぬれたタオルを持ち込むと、30秒でカチカチに凍る。
スタッフが実演してくれる。
見るたびに「おお」と声が出た。
ここから見える網走湖と能取湖の眺めも良かった。
晴れていれば、オホーツク海まで見渡せる。
この日は雲が多かったけど、それはそれで絵になった。
入館料は770円。
所要時間は40〜60分くらい。
サクッと見られるのに、体験の密度が高かった。
流氷シーズン(1月下旬〜3月)に合わせて来るのがベスト。
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網走湖畔温泉への行き方
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