北海道に、義経が渡ったという伝説がある。 それだけで、行きたくなった。 平取町の山あいに、ひっそりとその神社はある。 観光地らしい賑やかさは何もない。 でも、鳥居をくぐった瞬間に空気が変わる。 ここにしかない静けさが、確かにあった。
義経神社のおすすめスポット
義経神社|鳥居をくぐると、時代が混ざり合う
平取町の中心部から車で5分ほど。
国道沿いに赤い鳥居が見えてくる。
思ったより小さい、が最初の印象だ。
でも近づくほど、雰囲気が濃くなる。
境内に入ると、静寂がすごい。
風の音しかしない。
義経がアイヌの人々に「ハンガンカムイ」として神格化された場所。
源義経と北海道が結びつく話は、江戸時代から語り継がれてきた。
史実かどうかは分からない。
でも、信じた人たちの祈りが、ここに積み重なっている。
社殿は小さいが、義経の木像が祀られている。
甲冑姿で、どこか遠くを見ている顔だ。
拝観は無料。
駐車場も無料で10台ほど停められる。
混雑とは無縁の場所だ。
二風谷アイヌ文化博物館|アイヌの時間に、ゆっくり浸かる
義経神社から車で10分。
二風谷(にぶたに)エリアに入る。
ここに来て初めて分かった。
義経神社とアイヌ文化は、切り離して語れない。
博物館の入館料は大人400円。
安い、と思った瞬間に展示の濃さに驚く。
アイヌの衣装、木彫り、生活道具。
一つひとつに、使った人の気配がある。
屋外には復元されたチセ(家)が並んでいる。
茅葺きの天井は低くて、中は暗くて、あたたかい。
夏でも涼しかった。
スタッフの方が丁寧に説明してくれた。
「義経伝説はアイヌにとってどういう意味があるか」
聞いてみると、思った以上に深い話になった。
時間は1時間半は見ておくべきだ。
沙流川沿いの風景|北海道の川は、とにかく広い
平取町を流れる沙流川(さるがわ)。
義経神社のすぐそばを流れている。
川幅が、想像の3倍あった。
本州の川とは規模が違う。
澄んだ水が、ゆっくり流れている。
夏は鮭が遡上する。
秋になると、川沿いの木々が黄色と赤に染まる。
訪れたのは9月下旬だ。
ちょうど色づき始めていて、光の加減が柔らかかった。
河川敷に車を停めて、ただ川を見ている。
20分くらい、何もしない。
それが気持ちよかった。
川沿いの道は走りやすい。
サイクリングロードも整備されていて、レンタサイクルもある。
平取温泉まで足を延ばすと、日帰り入浴が600円でできる。
川を見たあとの温泉は、格別だ。
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義経神社への行き方
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