雪が積もって、静まり返った北海道の内陸。 芦別という町の名前を、旅の前に知っている人は少ない。 でも、あの湯に一度浸かったら、忘れられなくなる。 観光地らしい賑やかさはない。 だからこそ、本当に「温まりに来た」という感覚だけが残る。
芦別温泉のおすすめスポット
芦別温泉 スターライトホテル|雪景色と独り占めの湯、これだけで来た意味がある
チェックインしたのは夕方5時過ぎ。
フロントは静かで、他の客もまばらだ。
「今日は空いてますよ」と言われて、露天風呂へ向かった。
脱衣所を抜けると、一面の雪景色。
-10℃近い外気が頬を刺す。
でも湯に入った瞬間、そんなことはどうでもよくなった。
ナトリウム塩化物泉。
ぬるっとした感触が肌に絡みつく。
体の芯から温まるというのは、こういうことか。
空には星が出ている。
露天に浸かりながら、星を見上げる。
これだけで、札幌から2時間かけて来た価値があった。
内湯も広い。
貸し切り状態でゆったり使えた。
夜11時まで入れるのも助かった。
芦別市街 冬の街歩き|かつて炭鉱で栄えた町の、静かな痕跡
翌朝、9時に外へ出た。
気温は-8℃。
息が白い。
芦別はかつて炭鉱の町だ。
最盛期には人口が7万人を超えた。
今は約1万3千人。
数字だけで、町の歴史が伝わってくる。
商店街を歩いた。
シャッターが多い。
でも、残っている建物の佇まいが渋い。
昭和の空気がそのまま凍りついているみたいだ。
「北の京芦別」と呼ばれていた時代の名残か、仏舎利塔が町を見下ろしている。
丘の上に白く輝く塔。
雪の中に立つと、異世界感がすごかった。
観光客はほとんどいない。
だからこそ、この町の本当の顔を見られた気がした。
派手さはない。
でも、歩いて正解だ。
道の駅 スタープラザ芦別|地元の食材、ここで初めて知った
昼ごはんは道の駅で食べた。
建物に入った瞬間、温かい空気に包まれた。
外が寒い分、余計にほっとした。
地元の野菜が並んでいた。
芦別産のほうれん草、大きい。
思わず買って帰った。
食堂では「芦別ラーメン」を注文。
780円。
豚骨ベースの醤油。
チャーシューが厚くて、スープが優しかった。
おなかが冷えきっていたから、染みた。
地元のおじさんたちが常連らしく、店員さんと気さくに話している。
観光客向けではない空気感が、逆に心地よかった。
産直コーナーで芦別産の蜂蜜を発見。
小瓶で520円。
お土産に3個買った。
甘さが上品で、これが一番の買い物だっただ。
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芦別温泉への行き方
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