北海道の山奥に、ひっそりと湯が湧いている。 足寄町から車で30分。 看板も少なく、ナビが不安になるころ、ようやく現れる一軒宿。 冬は雪に埋もれ、静寂しかない。 そこに、この上なく熱い湯がある。 誰にも教えたくないと思いながら、やっぱり教えたくなる場所だ。
芽登温泉のおすすめスポット
芽登温泉ホテル|雪の森の果てに、源泉かけ流しの湯だけがある
建物は古い。
ロビーも飾らない。
でも、それでいい。
ここに来る理由は、湯だけでいい。
源泉温度は約50度。
かけ流しで、加水なし。
浴槽に手を入れた瞬間、思わず声が出た。
熱い。でも肌がとろける感触がある。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。
肌がすべすべになるやつだ。
内風呂と露天、どちらも小ぶりだけど十分。
露天から見える森が白く染まっている。
-10度の空気の中、顔だけが冷たくて、体はじんわり熱い。
その温度差が、やみつきになる。
宿泊者は夜中も入れる。
夜2時に一人で浸かった。
静かすぎて、雪が落ちる音が聞こえる。
こういう温泉を、「いい湯」と呼ぶんだ。
芽登の森と林道|音がない、というのはこういうことか
宿の周りは、すぐ森になる。
整備された遊歩道はない。
でも、雪の上に動物の足跡があった。
エゾシカのものだ。
点々と続いて、木の向こうに消えている。
冬の北海道の林道は、怖いくらい静かだ。
風がなければ、本当に何も聞こえない。
自分の呼吸と、雪を踏む音だけ。
宿から歩いて10分ほどで、小さな川がある。
凍りかけの川面が、朝日に反射して光っている。
写真を撮ろうとして、手袋を外したら5秒で指が痛くなった。
気温は-8度だ。
ここの自然は、観光用に整えられていない。
だから本物だと感じる。
防寒は本気でしていくこと。
インナーから全部、冬山仕様がいい。
足寄町の食と道の駅|松山千春の故郷で、豚丼を食べた
芽登温泉の帰り道、足寄町の市街地に寄った。
松山千春の出身地として有名らしい。
街には歌碑もある。
道の駅「あしょろ銀河ホール21」に立ち寄った。
建物は銀河鉄道をモチーフにしている。
少しレトロな雰囲気で、悪くない。
食堂で豚丼を頼んだ。
1,000円ちょっと。
十勝の豚肉は、やっぱり甘くて旨い。
タレの加減がちょうどよくて、あっという間に食べ終わった。
売店には地元の乳製品が並んでいた。
足寄のチーズを買った。
翌日まで持ち越したら、余計においしかった。
芽登温泉だけで終わらせるには、足寄はもったいない。
帰り道の1時間、寄り道する価値がある。
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芽登温泉への行き方
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