札幌から車で30分。 そこにこんな山があったのか。 銭函天狗山は、標高486mの小さな山だ。 でも冬になると、話が変わる。 眼下に広がる石狩湾と雪原のコントラストが、息を飲むほどだ。 リフトもゲレンデもある。 そのくせ、山頂に立つと誰もいない静寂がある。 そのギャップが、この山の正体だ。
銭函天狗山のおすすめスポット
銭函天狗山|冬の石狩湾が、全部見える場所
山頂まで歩いて約40分。
登山道は整備されているが、冬は別物だ。
アイスバーンになった斜面を、軽アイゼンで一歩一歩踏みしめる。
息が白くなる。
手先が痛い。
それでも足が止まらない。
山頂に出た瞬間、風がびゅっと来た。
目を開けると、石狩湾が広がっている。
水平線がはっきり見える。
空と海と雪原が、三層になって重なっている。
天気が良い日は増毛の山並みまで見える。
誰かに教えてもらった通りだ。
気温はマイナス8度。
体が冷えても、その景色から目が離せない。
10分以上、ただ立っている。
そういう山だ。
銭函天狗山スキー場|地元の人が普通に滑っている、あの感じ
スキー場としても現役だ。
リフトは2基。
コースは短い。
でも、これが良かった。
観光地化されていない。
地元の小学生がコースを駆け下りている。
おじさんがゆっくりボーゲンで降りてくる。
そういう空気が流れている。
リフト1日券は大人2,000円ほど。
札幌の大きなスキー場の半額以下だ。
混雑もほぼない。
待ち時間ゼロで乗れた。
リフトに乗りながら見える景色が、また良い。
左手に海。
右手に山。
正面に空。
スキー目的で来たのに、リフトの景色に見とれてしまった。
そういうスキー場は、なかなかない。
下山後の銭函エリア|海沿いの静かな時間
下山して気づく。
ここは海がすぐそこだ。
銭函の海岸線は、国道5号沿いにずっと続いている。
冬の日本海は荒い。
波が砂浜を白く塗り替えていく。
観光客はほとんどいない。
ただ、波の音だけがある。
近くに小さな食堂が数軒ある。
地元の漁師が昼に使うような店だ。
海鮮丼を頼むと、1,500円で驚くくらい新鮮だ。
ウニやイクラが普通に乗っている。
札幌から30分のこのエリアに、こんな時間が流れているとは思わない。
山を登って、海を見て、飯を食う。
それだけで、十分すぎる一日になった。
モデルコース
銭函天狗山への行き方
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