車を降りた瞬間、風の音しかしない。 波の音でも、人の声でもなく、ただ風。 長節湖は、北海道の東の端、根室の近くにひっそりとある。 ここに来ると、自分がどれだけ騒がしい場所に慣れてしまっていたか、気づかされる。 そういう湖だ。
長節湖のおすすめスポット
長節湖|海と湖が、ほんの数十メートルで隣り合う場所
地図で見ると、なんで湖と海がこんなに近いんだ。
実際に立つと、もっと驚く。
湖の向こうに砂丘があって、その先がもう太平洋だ。
湖面はほぼ無風でも、砂丘の向こうから波の音が聞こえてくる。
不思議な二重構造の景色。
タンチョウヅルが飛来することで知られていて、早朝に訪れたら、遠くに2羽いた。
双眼鏡を持ってきていなかったことを後悔した。
600円くらいの安いやつでいいから、絶対に持ってくるべきだ。
駐車場は無料で、舗装もされている。
ただし周辺にコンビニはない。
厚岸か根室で食料を調達してから来ること。
湖畔を歩ける遊歩道があって、1周するのに30〜40分ほどかかった。
整備はされているが、ぬかるんでいる箇所もある。
長靴かトレッキングシューズ推奨。
湖畔の野鳥観察|ここは、探しに来る場所じゃなく、待つ場所だ
バードウォッチングの聖地、という言葉は軽すぎる。
長節湖で野鳥を見るには、静かにしていることが条件だ。
音楽を流しながら歩いていると、何も現れない。
スマホをしまって、ゆっくり歩く。
そうしていると、気づけば目の前に鴨がいる。
シギやチドリの類も多い。
春と秋の渡りの時期(4〜5月、9〜10月)は特に種類が増える。
キャンプ経験者の友人に連れてきてもらったのだが、彼女は1時間以上、同じ場所に立っている。
それでも飽きていない。
そういう場所なんだ。
望遠レンズがあると楽しさが3倍になる。
300mm以上あれば十分だ。
ミラーレスでも一眼でも、とにかく長めのレンズを持参してほしい。
朝6時台が一番動きが多かった。
夕方もいいが、虫が多いので虫除けは必須。
霧多布湿原(周辺スポット)|長節湖の帰り道、もう一つの別世界
長節湖だけで1日は十分楽しめる。
でも時間があれば、車で約20分の霧多布湿原も外せない。
国内3番目の規模を誇るラムサール条約登録湿地だ。
一面に広がる湿原は、晴れていると空の青が映り込んで、地面なのか水面なのかわからなくなる。
霧がかかっている日も、それはそれで美しかった。
湿原展望台から見下ろすと、遠くにアッケシソウ(サンゴソウ)の群落が見える。
赤く染まるのは9月下旬から10月上旬。
この時期に合わせて来ると、長節湖との2か所セットで、色彩の記憶が残る旅になる。
展望台まで駐車場から5分ほど歩く。
道は舗装されていないが、普通のスニーカーで問題ない。
周辺にキャンプ場もあり、1泊1,000円前後で利用できる。
朝の湿原を独り占めしたいなら、テント泊が最善だ。
モデルコース
長節湖への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →