地平線が、丸い。 それを初めて実感したのが、開陽台だ。 北海道の中標津。どこまでも続く牧草地の果てに、 ぽつんと展望台が立っている。 冬に来ると、世界がモノクロになる。 雪と空だけが残って、静かすぎるくらい静かだ。 それでもわざわざ来てしまうのは、ここにしかない「広さ」があるから。
開陽台のおすすめスポット
開陽台展望台|地平線が、ほんとうに丸く見える場所
標高270メートル。
たった270メートルなのに、360度の地平線が広がる。
展望台の上に立つと、視界を遮るものが何もない。
山じゃない。ビルでもない。
ただ、大地と空だけがある。
冬はマイナス20度近くまで冷え込む日もある。
防寒を甘く見て行ったら、5分で限界だ。
でも、その寒さの中で見る雪原は別格だ。
白く凍った牧草地が、どこまでも続いている。
カメラを構えた瞬間、シャッターが一瞬止まった。
寒さで電池が一気に減ったのだ。
モバイルバッテリーはポケットで温めておくこと。
展望台に続く道は冬期間、路面が完全に凍結する。
四駆かスタッドレスは必須。
レンタカーで来るなら、中標津空港から約30分。
人が少なくて、静かに佇める。
それだけで、十分すぎる理由になる。
開陽台の冬道|誰もいない道を、ひとりで走る
開陽台へ向かう道中が、すでに旅だ。
直線道路が、地平線に向かって伸びている。
その名も「北19号線」。
通称「地平線ロード」と呼ばれる道だ。
夏なら緑の牧草地が両脇に広がる。
冬は、白一色。
対向車が来ない。
すれ違う人間がいない。
ただ、雪と道と空だけがある。
アクセルを踏む足が緩んでいくのがわかった。
急ぐ意味がないと、道が教えてくれる感じがした。
制限速度は60キロ。
でも、40キロで流すのが気持ちいい。
路面凍結があるので、スピードは抑えて正解だ。
特に朝は要注意。
日が当たらない区間はブラックアイスになっている。
それでも、この道を走るためだけに中標津に来る価値がある。
断言できる。
道の駅 中標津|帰りに必ず寄る、体を温める場所
開陽台で震えた体を、ここで戻す。
「道の駅 酪農と火山の見える丘 開陽台」ではなく、
中標津市街の「道の駅 中標津」が便利だ。
中標津は酪農の町だ。
だから、乳製品がとにかく強い。
ソフトクリームは390円。
外がマイナス10度でも食べた。
意地ではなく、それだけおいしかったということだ。
ジャージー牛乳を使ったプリンも売っている。
1個280円。濃くて、重くて、最高だ。
土産を買うならここで済ませてしまえる。
中標津のチーズや、根室産の昆布も並んでいる。
空港まで10分かからない場所にあるので、
フライト前の最終調達に使う旅行者も多い。
冬の開陽台は過酷だけど、帰り道にここがある。
そう思うと、少し楽になる。
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開陽台への行き方
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