雄冬山の風景
北海道

雄冬山

自然絶景

北海道の山の中でも、雄冬山はちょっと異質だ。 アクセスが悪い。案内板も少ない。 それでも来たくなるのは、あの雪原の静けさを一度知ってしまったから。 標高1,209m。決して高くはない。 でも冬の稜線に立つと、日本海と暴風雪の痕跡がそのまま広がっていて、言葉を失う。

Best Season 厳冬期の1月〜2月がシュカブラと稜線の雪景色は最高。ただし難易度も最高になる。雪が安定する3月上旬が、初めて冬の雄冬山に入るなら現実的な選択だ。

雄冬山のおすすめスポット

01

雄冬山登山口|雪に埋まった入口から、すべてが始まる

冬の登山口は、ほとんど雪に埋まっている。

標識を探すのに5分かかった。

駐車スペースも除雪されていないことがある。

早朝6時着。気温はマイナス12度。

トレースがあるかどうかで、その日の難易度が全然違う。

先週誰かが踏んだ跡が、風でほぼ消えている。

ここから先はラッセル覚悟だと悟った瞬間、妙に気持ちが落ち着いた。

雄冬山の冬はそういう山だ。

整備された登山道じゃない。

誰かが切り開いたわけでもない。

自分で雪を踏んで、ルートを探しながら進む。

最初の1時間は樹林帯。

風が遮られて、シンとした空気の中を歩く。

雪が降り積もった枝が時々、どさっと落ちてくる。

その音だけが響いている。

■ 雄冬山登山口 住所:北海道増毛郡増毛町雄冬 料金:無料 駐車場:数台(除雪状況による) 備考:冬季は積雪深2〜3mに達することも。入山前に天候・雪崩情報の確認必須。
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02

雄冬山稜線|暴風の爪痕と、静止した白い海

樹林帯を抜けると、急に視界が開く。

そこからが本番だ。

稜線は風が強い。

この日は風速15m前後。

体ごと持っていかれそうな場面が何度かあった。

でも立ち止まって振り返ると、日本海が見える。

増毛の町と、その向こうの水平線。

冬の海は鈍い銀色をしている。

稜線の雪は固く締まっていて、アイゼンが気持ちよく刺さる。

シュカブラが並んでいた。

風が削った波状の雪紋。

誰も手を加えていない造形物が、何百メートルも続いている。

山頂まで、登山口から約4時間。

コースタイムは体力と雪の状態で大きく変わる。

軽量化より保温を優先した方がいい。

フリースを3枚重ねていても、稜線では寒かった。

山頂に着いた時、ガスが出てきた。

でも数分後に晴れた。

そういう山だ、ここは。

■ 雄冬山(山頂) 標高:1,209m 登山口からの距離:約6km(往復約12km) 所要時間:登り約4時間、下り約2.5〜3時間(冬季) 備考:冬季は地形図・GPSデバイス必携。単独入山は推奨しない。
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03

雄冬岬展望台|下山後の、もう一つの絶景

下山後、車で15分ほどの雄冬岬展望台に寄った。

ここは雄冬山とセットで見てほしい場所だ。

日本海に突き出た岬の先端に立つと、さっきまで自分がいた山が見える。

稜線から見た海と、海から見た稜線。

同じ日に両方を見ると、距離感がつかめてくる。

展望台へは駐車場から徒歩5分ほど。

冬は凍結しているので軽アイゼンがあると安心だ。

夕方4時頃、西日が海に落ちていった。

オレンジ色が水平線に溶けていく様子を、しばらく見ている。

山で消耗した体で、ぼーっと立っている。

観光地じゃない。

売店もない。

自販機もない。

それがよかった。

雄冬という場所の終わり方として、完璧だ。

■ 雄冬岬展望台 住所:北海道増毛郡増毛町雄冬 料金:無料 駐車場:10台程度 営業時間:特になし(冬季は道路閉鎖になる場合あり) 備考:国道231号経由。冬季通行止め情報を事前に確認すること。
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モデルコース

Day Trip 早朝5:30に札幌発→登山口7:00着→登山開始→山頂11:00→下山14:00→雄冬岬展望台16:00→札幌帰着19:30頃
1 Night 1日目:札幌発→増毛町内で昼食→雄冬岬展望台→増毛泊(民宿か道の駅近隣)。2日目:早朝登山開始→山頂→下山→帰路。前泊で体力を残すのがベスト。
Travel Tips 冬の雄冬山は情報が少ない。 YAMAPで直近の記録を必ず確認すること。 トレースがない日は入山を見送る判断も大事だ。 国道231号は冬季通行止め区間があるので、前日に北海道開発局の通行止め情報を確認してから出発すること。

雄冬山への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間4分
水戸から 約10時間49分
前橋から 約11時間4分
高崎から 約11時間4分
名古屋から 約11時間16分
備考 バス

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雄冬山へは札幌から日帰りがおすすめ

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


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