函館から少し離れた丘の上に、ひっそり立っている。 観光客が多い函館山とは違う、静けさがここにはある。 幕末の戦いがあった場所。 土塁が残り、草が風に揺れる。 誰もいない午前中に訪れると、時間が止まったような感覚になった。
館城のおすすめスポット
館城跡|草の中に、戦いの記憶が残っている
土塁に足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。
函館戦争(1869年)で旧幕府軍が最後に立てこもった場所。
そんな説明を読んでいたけれど、実際に立つと全然違う。
土塁の高さは場所によって3〜4メートルほど。
草に覆われた盛り土が、ぐるりと敷地を囲んでいる。
崩れかけているところもあって、それがまたリアルだ。
案内板はいくつかあるが、過剰な整備はされていない。
そのまま残っている感じが、逆に良かった。
ここで実際に砲撃があって、人が死んだ。
そのことを、静かに考えさせてくれる場所だ。
訪問者は平日だとほぼゼロ。
じっくり1時間くらいかけて歩いた。
入場は無料。駐車場もある。
土塁と堀の遺構|150年前の輪郭が、今も地面に残る
土塁の上に登ってみた。
高さがあるから、周囲を見渡せる。
遠くに山があって、木々があって、風が来る。
ここから旧幕府軍は外を見ていたんだと、急に視点が変わった。
攻められる側の目線に、自然となっている。
堀の跡も残っている。
今は水が枯れて草が生えているけれど、形はしっかりわかる。
幅は5〜6メートルくらいあって、思ったより本格的な造りだ。
明治2年に築かれた城郭式の要塞だから、歴史はたった150年ちょっと。
でも、それがかえってリアルさを感じさせる。
江戸城より話が近い。
雨上がりの朝に行ったせいか、草の緑が異様に鮮やかだ。
泥が靴に付く覚悟は必要。
長靴か、捨ててもいい靴で来るのがいい。
周辺の自然|城跡の外側は、ただの静かな北海道だ
城跡を出ると、あっけらかんとした風景が広がっている。
畑と、防風林と、遠くの山。
北海道らしいといえばそうなんだけど、城跡とのギャップが面白い。
春先(4〜5月)に訪れると、エゾヤマザクラが咲いていることがある。
その時期に合わせて来たのは正解だ。
桜と土塁の組み合わせは、なかなか見られない。
近くに川が流れていて、鳥の声がずっと聞こえる。
名前はわからないけど、かなり大きな声の鳥。
しばらく探したけど、見つからない。
函館市街から車で約30分。
バスは本数が少ない(1日数本)から、レンタカーが現実的だ。
周辺に食事できる場所はほぼないので、事前に準備したほうがいい。
函館朝市でテイクアウトして、城跡で食べるのもありだ。
モデルコース
館城への行き方
HUB CITY
札幌(拠点都市)から行ける旅先を見る →