北海道

黒松内岳

自然絶景

人があまり来ない山、というのが正直な印象だ。 黒松内岳は標高740mほど。 低い。地味に見える。 でも冬に登ってみて、考えが変わった。 ブナの純林が雪をまとう景色は、どこか別の星のようだ。 ニセコでも羊蹄山でもない、この静けさを知っている人は少ない。

Best Season 12月〜3月の晴れた日が一番いい。 ブナに雪が積もり、山頂からニセコ連山が見渡せる。 春の残雪期(4月上旬)もブナの新雪と青空が美しい。

黒松内岳のおすすめスポット

01

黒松内岳登山口|静寂が始まる、雪の入口

登山口に着いたのは朝8時過ぎだ。

駐車スペースには車が2台だけ。

そういう山だ。

冬季は除雪されていない林道を歩くところから始まる。

スノーシューを持ってきて正解だ。

なければ膝まで埋まる。

気温はマイナス7度。

息が白い。

音がない。

風もない。

ただ雪を踏む音だけが続く。

登山口からの林道歩きは約2km。

それだけで30〜40分かかる。

体が温まってくるころ、ようやく本格的な登山道に入る。

焦らなくていい場所だ。

ここは競争する山じゃない。

雪の重さで曲がったブナの枝の下を、ただ歩く。

それだけで十分来た価値があった。

■ 黒松内岳登山口 住所:北海道寿都郡黒松内町(黒松内岳登山口) 料金:無料 駐車場:登山口付近に数台分あり(冬季は路面凍結注意) 冬季アクセス:スノーシューまたはワカン推奨
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02

ブナ純林帯|北限のブナが、白く静まり返っている

黒松内は「ブナ北限の地」と呼ばれている。

その言葉の意味が、登りながらじわじわわかってくる。

標高400mあたりから、ブナの密度が上がる。

冬は葉がない。

枝だけの木が雪を受けて、白いオブジェみたいに並んでいる。

晴れていたので、木漏れ日が雪面に落ちている。

青白くて、きれいで、少し怖かった。

人の声がしない山というのは、こんな感じか。

ブナ林の中は風が遮られる。

体感温度が少し上がる。

そこだけ別の気候圏みたいだ。

写真を何枚撮っても、あの空気は写らない。

光の角度、雪の重さ、静けさ。

そういうものが重なって、ああいう場所になる。

冬にしか見られない景色があった。

夏に来たことがある人も、ぜひ冬に来てほしい。

■ ブナ林散策エリア 黒松内町内のブナ北限の里周辺にも散策路あり 冬季はスノーシューツアーが地元ガイドにより開催される場合あり 問合せ:黒松内町観光協会(0136-72-3111)
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03

黒松内岳山頂|740mの先に、ニセコ連山が並んでいた

山頂まで、登山口から約3時間かかった。

コースタイムより少し長い。

雪が深かったせいだ。

山頂は木が開けている。

突然、視界が広がる。

ニセコ連山が横一列に見える。

羊蹄山も見える。

あ、この山、すごいじゃないか。

そう思った。

標高740mとは思えない眺めだ。

周囲に高い山がないから、かえって遠くまで見渡せる。

晴れた冬の日だったのも大きかった。

山頂の気温はマイナス12度。

風が出てきている。

長居はできない。

行動食のチョコを食べて、5分で下山を始めた。

それでも十分だ。

あの景色は目に焼き付いている。

人が少ないこと、静かなこと、地味に見えること。

そのぜんぶが、この山の良さだ。

■ 黒松内岳(山頂) 標高:740m 登山口からの所要時間:夏季 約2時間/冬季 約3〜3.5時間 難易度:中級(冬季はスノーシュー・アイゼン必携) 最寄りIC:黒松内IC(道央自動車道)から約20分
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モデルコース

Day Trip 8:00 登山口出発 → 11:00 山頂 → 13:30 下山 → 14:30 道の駅くろまつない で豚丼と温泉(日帰り入浴500円)
1 Night 1日目:札幌から車で約2時間、黒松内着→温泉宿泊(湯の里黒松内など)。2日目:早朝から黒松内岳登山→下山後にブナ林散策路を歩く→昼に出発。
Travel Tips 冬季登山はスノーシューとアイゼンを両方持参したい。 山頂付近は急に風が強くなる。 ウィンドブレーカー必須。 単独行は避けて、2名以上で登るのがいい。 駐車場は早朝から満車になることはまずないが、路面凍結はある。

黒松内岳への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約8時間44分
水戸から 約9時間29分
前橋から 約9時間44分
高崎から 約9時間44分
名古屋から 約9時間46分
備考 バス

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