奈良県

五條

歴史街歩き自然

大阪から近鉄とJRを乗り継いで、約1時間半。 五條という地名を聞いて、ピンとくる人はまだ少ない。 でも一度行くと、なぜか何度も思い出す街だ。 古い町並みが、ただ「保存」されているのではない。 今も人が暮らしている。 そのリアルさが、ここを特別にしている。

Best Season 梅の季節(2月下旬〜3月上旬)が特別な美しさ。 新緑の5月と、人が少ない平日の秋も穴場。 夏は吉野川沿いの風が気持ちいい。

五條のおすすめスポット

01

五條新町|江戸時代の続きを、今日も歩く

最初に曲がった路地で、足が止まった。

江戸時代の町家が、そのまま並んでいる。

観光地化された「再現」ではない。

洗濯物が干してあって、自転車が立てかけてある。

生活の匂いがした。

新町通りの全長は約500メートル。

歩けば20分もかからない距離なのに、

気づいたら1時間以上うろついている。

格子窓の影が石畳に落ちる午後2時ごろが、いちばん光が美しかった。

スマホのカメラでは、どうしても収まりきらない奥行きがある。

「栗山邸」という古民家カフェに入った。

冷たい番茶が出てきて、縁側に座らせてもらった。

そこで気づいた。

この街は、急いで見るものではないということを。

■ 五條新町 住所:奈良県五條市新町1〜3丁目 入場料:無料(街歩きは自由) アクセス:JR五条駅から徒歩約15分 駐車場:新町周辺に無料駐車スペースあり
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02

栄山寺|藤原家が建てた、吉野川沿いの静けさ

吉野川沿いの道を車で10分ほど走ると、急に空気が変わった。

山門をくぐった瞬間、音が消えた気がした。

栄山寺の創建は奈良時代。

藤原武智麻呂が建立したとされ、

境内の八角堂は国宝に指定されている。

拝観料は400円。

その四角い小屋みたいな建物を見て、最初は正直「これか」。

でも説明板を読んで、愕然とした。

8世紀のものが、ここにそのままある。

境内には誰もいない。

平日の午前中、貸し切り状態で国宝と向き合う。

そんな体験が、五條ではさらっと起きる。

苔の緑と、古い木の色と、川音だけが聞こえる時間。

30分で出るつもりが、気づいたら1時間近く座っている。

■ 栄山寺 住所:奈良県五條市小島町1072 拝観料:400円 拝観時間:9:00〜17:00(受付は16:30まで) 定休日:不定休(要確認) アクセス:JR五条駅から車で約10分
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03

賀名生の里歴史民俗資料館|南朝の「もし」が、ここに残っている

五條の中心部から北へ車で約20分。

山道を登った先に、資料館がある。

賀名生(あのう)という地名を、来るまで読めない。

南北朝時代、後醍醐天皇の系統がここに逃れ、

数十年にわたって南朝の拠点となった場所だ。

資料館の展示は、正直に言うと地味だ。

数百点の古文書と農具と生活用具。

でもその地味さが、かえって本物の重さを感じさせる。

ここで驚いたのは、梅林の存在だ。

資料館の周囲に、推定樹齢100年を超える梅の木がある。

2月下旬から3月上旬、1500本以上が咲く。

その時期に来た人が「別世界だった」と話していた意味が、わかった。

入館料は320円。

館内のおばあちゃんが、丁寧に歴史を教えてくれた。

それだけで元が取れる気がした。

■ 賀名生の里歴史民俗資料館 住所:奈良県五條市西吉野町北曽木24 入館料:320円 開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 アクセス:JR五条駅から車で約25分
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モデルコース

Day Trip 9:30 五条駅着 → 10:00 栄山寺 → 12:00 新町でランチ → 13:30 五條新町散歩 → 15:30 帰路
1 Night 1日目:五条駅着 → 賀名生の里資料館 → 新町町家に宿泊。2日目:早朝の新町散歩 → 栄山寺 → 吉野川沿いでゆっくり昼食 → 帰路。移動は車が断然便利。
Travel Tips 五條は電車だと移動が不便な場所が多い。 レンタカーを五条駅近くで借りるのがベスト。 食事できる店は少なく、昼は早めに入ること。 13時を過ぎると選択肢が一気に減る。 現金払いしか対応していない店もある。

五條への行き方

ICカード利用可
Access Time
大阪から 約1時間30分
名古屋から 約2時間30分
岐阜から 約2時間50分
浜松から 約3時間
田辺から 約3時間
鉄道 五条駅へ

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