新幹線の車窓から、ふと湖が見える。 そこが浜名湖だと気づくのは、たいてい通り過ぎた後だ。 一度ちゃんと降りてみたくて、ようやく足を運んだ。 広くて、のんびりしていて、うなぎの匂いがどこかに漂っている。 そんな湖畔の街に、思っていたより深く、はまってしまった。
浜名湖のおすすめスポット
浜名湖ガーデンパーク|無料なのに、半日消えた
入園料が無料と聞いて、正直なめている。
ところが中に入ったら、広すぎて地図を開いた。
敷地は約60ヘクタール。
歩いても歩いても、まだ続く。
季節によって咲いている花が変わる。
訪れたのは5月で、バラ園が満開だ。
甘い香りが風に乗って、気づいたら立ち止まっている。
湖沿いの遊歩道が特によかった。
浜名湖がすぐそこにあって、空が広い。
ベンチに座ってぼんやりする人が多かった。
それが正解だ。
展望タワーは200円で上れる。
湖と遠くに山が見えて、静岡にいることを実感する。
混んでいないのも、いい。
半日いたのに、物足りないくらいだ。
弁天島|夕暮れに赤い鳥居が光る場所
「弁天島」という名前を聞いて、もっと秘境っぽい場所を想像している。
実際は駅から歩いて5分。
あっさりたどり着いた。
でも、海の鳥居を見た瞬間に、それでよかった。
浜名湖の水の中に、赤い鳥居が立っている。
引き潮のときは根元まで歩いて近づける。
満潮のときは、湖面に浮かんでいるように見える。
夕方に来てほしい。
西に傾いた光が、鳥居を真っ赤に染める時間がある。
5分もしないうちに色が変わる。
スマホのカメラを向けたまま、しばらく動けない。
周辺には海鮮を出す店が数軒並んでいる。
地元の人が昼間から飲んでいる雰囲気が、旅らしくていい。
観光地すぎず、ローカルすぎず。
ちょうどいい塩梅の場所だ。
浜名湖うなぎ|タレの香りで、もう負けている
浜名湖に来るなら、うなぎを食べないのはもったいない。
そう思いながら、どこに入るか迷った。
地元の人に聞いたら「老舗より、並んでいる店が正直」と言われた。
それに従って、11時の開店に合わせて並んだ。
開店15分前にはもう10人いた。
運ばれてきたうな重の蓋を開けた瞬間、タレの香りが立った。
口に入れると、外はしっかり、中はふわっとしている。
この食感、東京で食べたものとはちょっと違う。
浜名湖産と産地表示されたうなぎは、数が限られている。
昼のうちに売り切れることもある。
値段は1,800円〜3,500円が相場。
安くはないが、高くも感じない。
うな重を食べ終わって、お茶を一口飲んだ。
また来る理由ができる。