朝4時、まだ暗い港に向かった。 冷たい潮の匂いが顔にぶつかってくる。 富山湾は、日本でいちばん深い湾だと聞いた。 その底から引き上げられた魚が、今朝もここに並んでいる。 氷見は静かな町だ。 でも、朝だけは違う顔を見せる。
氷見のおすすめスポット
氷見漁港朝市|朝5時、港は既に戦場だ
着いたのは朝5時15分。
もう遅かった。
地元のおばちゃんたちが、とっくに陣取っている。
寒ブリ、白エビ、ホタルイカ。
氷の上に並ぶ魚の目が、ぜんぶ澄んでいる。
東京のスーパーで見るのとは、明らかに別物だ。
朝市は毎週火・木・土・日曜。
4月〜9月は6時、10月〜3月は7時スタートと書いてあった。
でも実際には30分前から人が集まり始める。
「これ、今朝獲れたの?」と聞いたら、
「昨日の夜だよ」と笑われた。
それでも十分すぎる鮮度だ。
1000円出して白エビの刺身を頼んだ。
透き通った体が、光を反射してきらきらしている。
一口食べて、思わず立ち止まった。
甘い。こんなに甘いのか。
観光客はほぼいない。
だからこそ、ここに来た意味がある。
ひみ番屋街|道の駅と思って舐めてかかったら、負けた
正直、最初は期待していない。
道の駅っぽい複合施設、と聞いていたから。
でも着いてみて、雰囲気が違うと気づいた。
漁師小屋を模した建物が横に連なっている。
海側に開いていて、富山湾が正面に広がる。
寒ブリ定食を頼んだ。1800円。
刺身3切れ、照り焼き、ブリしゃぶ。
身が厚い。脂が乗っている。
젓가락(箸)が止まらなくて、あっという間に終わった。
お土産コーナーも侮れない。
「氷見牛」のコロッケ、かまぼこ、干物。
試食させてくれる店が多く、気づいたら2000円使っている。
海を見ながら食べられる席がある。
そこに座って、コーヒーを飲んだ。
波の音だけがしている。
冬の平日でも人がいる。
それだけ地元に愛されている場所だ。
立山連峰展望|海の向こうに3000m級の山が見える
氷見に来て、これが一番の驚きだ。
ひみ番屋街の駐車場に立ったとき、
海の向こうに白い壁が見える。
最初、雲か。
違った。山だ。
立山連峰。標高3000mを超える峰々が、
富山湾を挟んでそのまま見える。
水平線の上に、雪をかぶった稜線が連なっている。
こんな景色、日本にあったのか。
「氷見十二景」のひとつらしい。
でもそんな名前より、自分の目で見た方が早い。
見える確率が高いのは冬の快晴の日。
11月〜2月の空気が澄んでいる時期が狙い目だ。
朝と夕方は逆光になるので、
午前10時〜14時頃が最もクリアに見えると教えてもらった。
無料で、特別な手続きもいらない。
ただ、海を向いて立つだけでいい。
それだけで、記憶に残る景色が手に入る。
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