霧の町、と呼ばれている。 夏でも気温が上がらず、海霧が街を包む日がある。 それが嫌だという人もいるけど、あの白くぼんやりとした空気の中を歩くのが、妙に好きになった。 湿原、橋、魚介。 釧路には、派手じゃないけど忘れられない景色がある。
釧路のおすすめスポット
釧路湿原|広すぎて、地図の意味がなくなる場所
細岡展望台に立った。
眼下に広がるのは、緑と茶色が混ざり合う湿原。
端が見えない。
ほんとうに、端が見えない。
日本最大の湿原というのは知っていたけど、2万7000ヘクタールという数字は現地に来るまで実感がない。
展望台まで駐車場から歩いて5分ほど。
それだけで着いてしまうのに、見える世界はとんでもなくスケールが大きい。
運がよければタンチョウが飛ぶ。
実際に見える。
双眼鏡を持っていない人は持って行ったほうがいい。
展望台は無料。
でも、ここに来るためだけに釧路に来る価値はある。
午前中の早い時間、霧が晴れ始めるタイミングがいちばんきれいだ。
幣舞橋|夕方5時に立つべき橋がある
釧路に来て幣舞橋を知らずに帰る人はいない。
でも、夕暮れ時に来ないと損だ。
橋の上から太平洋に沈む夕日を見た。
雲が多かった日だったけど、オレンジと紫が混ざった空になった。
カメラを持った人が橋に集まっている。
地元の人も、観光客も、同じ方向を向いている。
「日本三大夕日」という言葉が使われることもある橋。
それが本当かどうかはわからない。
でも、あの時間にあそこに立ってよかった。
橋の四隅には「道東」「オホーツク」「太平洋」「大雪」の女神像がある。
通り過ぎてしまいそうになるけど、立ち止まって見てほしい。
夕日の時間帯は日没の30分前くらいから橋に向かうといい。
釧路フィッシャーマンズワーフMOO|夜に行く市場には、ちゃんと理由がある
幣舞橋から歩いて3分。
川沿いにある複合施設がMOO。
建物の中に市場があって、魚介がずらっと並んでいる。
でも、目的はそこじゃない。
建物内の炉ばた「岸壁炉ばた」に行きたかった。
自分で炭火を使って焼くスタイルで、地元の人で混んでいた。
ホタテ、サンマ、時鮭。
値段は1串100円〜300円台のものが多くて、財布が痛くない。
ビール片手に、焼けるのを待つ時間が好きだ。
煙が服についても全然気にならない。
そういう場所。
屋内だけど川の風が入ってくる。
開業は1989年。
古さがちょうどいい。
夜9時くらいまで営業していることも多いので、幣舞橋で夕日を見た後に流れるのがちょうどいいルートだ。