冬の山梨に来る理由は、温泉だけじゃない。 笛吹川沿いに広がる静かな温泉街。 枯れたぶどう畑の向こうに富士が見える。 東京から特急で90分。 それだけの距離が、空気をまるごと変えてくれる。 春や秋ほど混まない冬こそ、石和温泉の本領だ。
石和温泉のおすすめスポット
石和温泉街|夜8時、誰もいない足湯で空を見上げた
温泉街って、昼間はちょっと手持ち無沙汰だったりする。
でも石和は夜がいい。
笛吹川沿いを歩くと、足湯スポットに出会う。
無料で入れて、時間制限もない。
冬の夜、8時すぎに浸かっていたら、誰もいない。
湯温はだいたい42度くらい。
熱すぎず、ちょうどいい。
空を見上げると、街灯が少ないぶん星が多く見える。
こういう時間が、旅にはいる。
温泉街のメインストリートは徒歩10分もあれば端まで歩ける。
小さいからこそ、何度も行き来して気になる店を見つけられる。
夕方に一度下見して、夜に入る店を決める。
そのルーティンがすっかり好きになった。
笛吹川河川敷|冬の朝、川の音だけが聞こえる
朝7時に宿を出た。
目的は何もない。
ただ川沿いを歩いてみたかった。
笛吹川は、思ったより大きい川だ。
幅が広くて、流れが穏やかで、対岸まで遠い。
冬の朝の河川敷は、ランニングしている地元のおじさんが数人いるくらい。
観光客の気配はない。
それがよかった。
霜が降りた草の上を歩くと、踏むたびにザクザク音がした。
川沿いから見る南アルプスの稜線が、くっきりしている。
冬の乾いた空気のせいだ。
温泉宿のチェックアウトが10時なら、朝の1時間はここで使いたい。
何も起きないけど、何かが整う感じがした。
旅って、こういう時間があるかどうかで全然違う。
ぶどう畑とワイナリー|1500円のグラスで、冬の山梨を飲んだ
石和温泉の周辺には、ワイナリーが点在している。
冬はぶどうの収穫が終わって、畑は丸裸だ。
でも、それがいい。
棚仕立ての枝が空に広がって、なんとも言えない景色になっている。
春や夏とは全然違う顔がある。
訪れたのは駅から車で10分ほどのワイナリー。
試飲コーナーで、甲州種の白を1杯1500円で飲んだ。
スタッフさんが「このワインはこの畑から来てる」と窓の外を指さしてくれた。
見えているあのぶどう棚か、と思ったら急においしくなった。
気のせいじゃない。
昼間から飲んでも許される空気が、旅の特権だ。
ワイナリーによってはボトルをその場で購入して宿に持ち込める。
温泉上がりに飲む山梨ワインは、反則的においしかった。
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石和温泉への行き方
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