熱海から電車で20分。 そこに、少しだけ静かな温泉町がある。 伊東は派手じゃない。 でも、来るたびに「またここでいい」。 海があって、山があって、湯がある。 そのシンプルさが、たまらなく心地よかった。
伊東のおすすめスポット
伊東温泉|湯けむりの中で、時間の感覚がゆるんでいく
伊東の湯は、源泉の数が日本有数だと聞いた。
780本以上。
その数字が示す通り、街のあちこちに足湯がある。
松川沿いを歩いていたら、無料の足湯にたどり着いた。
地元のおじさんが気持ちよさそうに足を浸けている。
隣に座って、靴を脱いだ。
お湯は42℃くらい。
じんわり、足の裏から体がほぐれていく感覚。
泊まったのは「東海館」の近くの小さな宿。
1泊朝食付きで12,000円ほどだ。
部屋から海が見える。
夜、誰もいない内湯に一人で入った。
天井が高くて、湯気が静かに漂っている。
あの静けさは、チェーンホテルでは買えない。
伊東の湯は「効能」より「時間」だ。
浸かる時間が、ただ気持ちいい。
城ヶ崎海岸|荒削りな断崖の上で、伊豆の本気を見た
伊東駅からバスで約30分。
城ヶ崎海岸に着いた。
降りた瞬間、空気が変わった。
潮の匂いと、波の音。
それだけで、もう来てよかった。
遊歩道を歩き始めると、溶岩が固まった断崖が続く。
4,000年前に大室山が噴火してできた地形らしい。
その無骨な黒い岩と、青い海のコントラストが異常にかっこいい。
メインの「門脇吊橋」は長さ48m、高さ23m。
橋の上に立つと、足元から海が見える。
風が強くて、橋がゆれる。
少しだけ足がすくんだ。
夏に来ると海水浴客が多いが、冬の平日は人が少ない。
ひとりで断崖沿いをぼーっと歩けた。
波が岩に打ちつける音だけが響いている。
その時間が、正直、最高だ。
所要時間は散策コース1周で約2時間。
歩きやすいスニーカーは必須。
大室山|リフトで2分。360度、伊豆が丸見えだ
「山登りはしんどい」。
でも大室山は違った。
リフトで山頂まで行ける。
所要2分、料金700円。
あっという間に標高580mに立っている。
山頂は、すり鉢状の火口が丸ごと残っている。
直径300m、深さ70mのくぼみ。
そのふちをぐるっと歩くお鉢巡りは1周約1km。
のんびり歩いて30分ほど。
晴れた日は富士山が見える。
行った日は雲がかかっていて、裾野だけ見える。
それでも、伊豆の海と山が一望できて、思わず声が出た。
冬の1月下旬から2月には「山焼き」が行われる。
真っ黒に焼けた山が、春になると鮮やかな緑に戻る。
地元の人が誇りにしている景色だと、リフトの係員が教えてくれた。
城ヶ崎海岸と大室山はバスで10分ほどの距離。
セットで回るのが定番ルートだ。
モデルコース
伊東への行き方
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