出雲の風景
島根県

出雲

寺社歴史街歩き

八百万の神が集まる場所、と聞いても ピンとこない。 でも実際に足を踏み入れたとき、 なぜか背筋が伸びた。 空気が、違う。 出雲は「パワースポット」という言葉では 片づけられない土地だ。 神話がまだ生きている、そんな感覚がある。

Best Season 10月(旧暦の神無月)前後は全国から神が集まるとされ、出雲は「神在月」と呼ばれる。 神在祭は11月が多く、独特の空気感がある。 人が少なく静かな2月〜3月も、個人的には好きだ。

出雲のおすすめスポット

01

出雲大社|朝6時、参道に人はいない

宿を出たのは朝5時45分。

まだ暗い。

松並木の参道を歩くと、砂利を踏む音だけが響いた。

出雲大社の本殿は、一般の参拝者は中に入れない。

でも、その「見えない奥」に向かって頭を下げると、

なぜか妙に真剣になる自分がいた。

ここの拝礼は「二礼四拍手一礼」。

全国の神社と違うので注意が必要だ。

知らずに二拍手で終わらせている人を何人も見た。

注目したいのが「神楽殿の大注連縄」。

長さ13.6メートル、重さ5.2トン。

写真で見るより、圧倒的に大きかった。

真下に立つと、首が痛くなるくらい見上げた。

境内は広い。

全部まわると1時間半はかかる。

ゆっくり歩いて、早足にならないほうがいい。

朝一番が、断然おすすめだ。

■ 出雲大社 住所:島根県出雲市大社町杵築東195 参拝料:無料(宝物殿は300円) 開門時間:3月〜10月 6:00〜20:00 / 11月〜2月 6:30〜20:00 アクセス:一畑電車「出雲大社前駅」から徒歩約7分
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02

稲佐の浜|夕方16時、風が強くて砂が飛んでくる

出雲大社から歩いて約15分。

思ったより近かった。

稲佐の浜は、毎年10月に全国の神々が出雲に集まるとき、

最初に上陸する場所とされている。

その話を知ってから来ると、ただの砂浜ではなくなる。

海は荒々しかった。

波が大きく、風が強くて、帽子を飛ばされかけた。

砂が顔に当たって少し痛いくらいだ。

「弁天島」と呼ばれる岩が沖に見える。

鳥居が立っていて、満潮のときは本当に海に浮いて見える。

夕日の時間に来ると、シルエットが美しかった。

観光客は多くない。

出雲大社の参拝ルートに組み込まれていないせいか、

静かにひとりで海を眺めていられた。

あの静けさは、出雲の中でいちばん好きな時間だ。

帰り道、西日を背に歩いた。

砂が靴に入るのだけ、覚悟しておくといい。

■ 稲佐の浜 住所:島根県出雲市大社町杵築北 入場料:無料 駐車場:あり(無料) アクセス:出雲大社から徒歩約15分 / 一畑電車「出雲大社前駅」から徒歩約20分
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03

古代出雲歴史博物館|神話を「読む」より「見る」場所

出雲大社のすぐ隣にある。

参拝後にそのまま立ち寄れるのが助かった。

入館料は620円。

それで見られるものの量と質に、少し驚く。

メインの展示は、平成12年に出雲大社境内から出土した「宇豆柱(うづばしら)」。

3本の巨木を束ねた柱の現物が、ガラス越しに目の前にある。

直径約3メートル。

「昔、本殿は48メートルの高さだった」という説があるのだが、

この柱を見ると、あながち嘘じゃないと思えてくる。

荒神谷遺跡から出土した銅剣358本の展示も圧巻だ。

全部並べると、部屋の端から端まで埋まる。

「なぜこんなに」という答えは、まだ誰も知らないらしい。

神話の世界を「信じるかどうか」ではなく、

「出土したものが、たしかにある」という話として見せてくれる。

そのスタンスが、ちょうどよかった。

館内は涼しく、じっくり見ると2時間は過ぎる。

■ 島根県立古代出雲歴史博物館 住所:島根県出雲市大社町杵築東99-4 入館料:大人620円 / 大学生410円 / 小中高生200円 開館時間:9:00〜18:00(入館は17:30まで)※7・8月は18:30まで 休館日:毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日) アクセス:一畑電車「出雲大社前駅」から徒歩約10分
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モデルコース

Day Trip 9:00 稲佐の浜 → 10:00 出雲大社(参拝+境内散策) → 12:30 門前町でそば → 14:00 古代出雲歴史博物館 → 16:30 解散
1 Night 【1日目】稲佐の浜(夕方)→ 出雲湯村温泉で宿泊 【2日目】出雲大社を朝一番で参拝 → 古代出雲歴史博物館 → 松江城へ移動して街歩き。出雲と松江をセットにすると、島根の歴史の厚みがより見えてくる。
Travel Tips 出雲大社周辺の門前町には「出雲そば」の店が並ぶ。 割子そばは3段重ねが基本で、1,000〜1,200円が相場。 昼12時を過ぎると行列ができる店が多い。 11時台に入るのがベストだ。 稲佐の浜で砂を拾って神楽殿横の「素鵞社(そがのやしろ)」に奉納するルーティンも、地元では知られている。

出雲への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約2時間40分
水戸から 約3時間25分
前橋から 約3時間40分
高崎から 約3時間40分
名古屋から 約4時間5分
航空 出雲縁結び空港へ
移動 出雲市駅へ

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