フェリーを降りた瞬間、空気が変わる。 潮の匂いと、森の深さが混ざった、あの感じ。 鳥居は海の中に立っていて、 神社は波打ち際にある。 ここは、普通の島じゃない。 そう直感した。
フェリーを降りた瞬間、潮の匂いと森の深さが混ざった空気に変わる。潮が満ちるたび、朱の鳥居はゆっくり海に溶けていく。海に立つ鳥居と波打ち際の社殿——この神域の光景は、ここでしか出会えない。満潮時は回廊の下まで海水が寄せる厳島神社、干潮なら岩盤の上を歩いて大鳥居の足元まで近づける。弥山に登れば瀬戸内の島々が青く広がる。桟橋周辺には荷物預かりもある。玄関口は宮島口港で、広島駅からJRで宮島口まで約26分。フェリーはJR系と松大汽船の2社が運航している。
宮島のおすすめスポット
厳島神社|潮が満ちると、神社が海に浮かぶ
干潮と満潮で、まったく別の顔を見せる。
それを知らずに来ると、損をする。
満潮時、回廊の下まで海水が来る。
足元が揺れるような錯覚に陥った。
柱の色は朱色。
水面に映って、ゆらゆらと揺れている。
入場料は大人300円。
安すぎると感じるくらい、中身が濃い。
回廊を歩きながら、ふと立ち止まった。
ここに最初に石を置いた人は、何を感じたんだろう。
海の上に、神様の家を建てようとした人間の感覚。
まったく理解できないし、だから面白い。
朝8時台に入るのがいい。
観光客が少なくて、静けさが残っている。
9時を過ぎると、人が増えてくる。
大鳥居|近づいて初めて、その大きさがわかる
遠くから見ると、絵葉書みたいだ。
でも干潮時に歩いて近づくと、話が変わる。
鳥居の足元は、砂地じゃなくて岩盤だ。
ぼこぼこした岩の上を歩いて、鳥居の真下まで行ける。
高さ16メートル。
近くに立つと、首が痛くなるくらい見上げる。
柱の中には、石が詰まっている。
倒れないように、自重で立っているらしい。
セメントも、杭も、使っていない。
そういう話を後で知って、また見に行きたくなった。
干潮の時間は、宮島観光協会のサイトで確認できる。
前日にチェックして、スケジュールを組んだほうがいい。
鳥居の前で、みんな無言になっている。
何かを感じているんだ。
うまく言葉にはできないけど。
弥山|標高535メートル。登ると、島が島に見える
ロープウェイで獅子岩駅まで上がると、標高約433メートル。
そこからさらに30分、歩いて山頂を目指した。
途中、岩がごろごろしてくる。
足場は悪いけど、そんなに危なくはない。
ただ、サンダルは絶対にやめたほうがいい。
山頂からの景色は、想定外だ。
瀬戸内海の島々が、ぽつぽつと浮かんでいる。
厳島神社が、豆粒みたいに見える。
あの神社がこの島にあって、この島がこの海にある。
位置関係が、初めて体でわかった気がした。
弥山には「消えずの火」がある。
1200年以上燃え続けているとされる火で、
その火で沸かしたお湯を飲んだ。
味は普通のお湯だ。
でも、なんか、ありがたかった。
ロープウェイの往復は2000円。
山頂まで歩く場合は片道1時間ほど。
モデルコース
宮島への行き方
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