砂漠みたいな場所が、日本にある。 それを知ったのは子どもの頃だ。 ずっと気になっていて、やっと来た。 鳥取は、思っていたより静かで、思っていたより広くて、思っていたより海が近かった。 砂と海と、それだけで一日が終わった。
鳥取のおすすめスポット
鳥取砂丘|風が砂の形を、毎朝書き直している
砂丘に着いたのは朝8時。
まだ人が少ない。
馬の背と呼ばれる丘まで登ると、息が上がった。
砂に足を取られる。
一歩進んで、半歩戻る感じ。
てっぺんに立つと、目の前が日本海だ。
ふいに風が来て、砂が流れた。
砂の表面にさざ波みたいな模様がついている。
リップルマークというらしい。
誰かが歩いた跡は、次の風で消える。
観光地のはずなのに、静かだ。
人がいても静かだ。
砂が音を吸っているみたいだ。
早朝か夕方がいい。
日中は砂が熱くなる。
夏は特に、サンダルだと足が焼ける。
靴を持っていったほうがいい。
砂丘の入口近くに荷物ロッカーがある。300円。
砂の美術館|砂でできているのに、なぜこんなに細かいんだろう
砂丘のすぐそばにある。
歩いて5分もかからない。
入館料は600円。
毎年テーマが変わって、砂像がまるごと入れ替わる。
だから何度来ても違う。
中に入った瞬間、声が出た。
砂でできているとわかっているのに、信じられない。
服のしわまで彫ってある。
人物の表情が、怖いくらいリアルだ。
砂って、こんなに細かく削れるのか。
彫刻刀で木を彫るのとは全然違う感覚だ。
水で固めて、削って、また水で固める。
その繰り返しだと聞いた。
1体の砂像に、何トンもの砂が使われているらしい。
重さで崩れないように、角度を計算している。
アーティストは世界中から来る。
日本ではなく、海外の人がほとんど。
展示期間が終わったら、すべて壊される。
それを聞いてから、もう一度見て回った。
浦富海岸|リアス式の岩と、エメラルドの水が、静かに並んでいる
鳥取砂丘から車で20分ほど東へ走る。
海の景色が、がらっと変わった。
砂丘のなだらかな海ではなく、岩がごつごつしている。
リアス式海岸。
入り組んだ地形のせいで、波が穏やか。
水の色が、不思議なくらい青かった。
遊覧船に乗った。
1周40分、大人1,500円。
エンジン音だけが響いて、ガイドの声も静かだ。
船が岩の隙間をすり抜けるとき、手を伸ばせば触れそうだ。
洞窟みたいな場所も通った。
天井から光が落ちてきて、水面が緑に光った。
夏は透明度が高い。
岩の下の底が見える。
シュノーケリングもできる。
浜辺が小さいから人が少なくて、静かだ。
観光客がほとんどいない。
砂丘と同じ県にあるのに、知られていない気がした。
もったいない。
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鳥取への行き方
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