湯田温泉の風景
山口県

湯田温泉

温泉歴史寺社

山口市の中心に、ひっそりと湯煙が立つ。 派手な歓楽街じゃない。 静かで、ちょっと渋くて、詩人が生まれた街。 冬の湯田温泉は、空気まで違う気がした。 白い狐が湯を守るという伝説を、笑えなくなるくらい、この街には何かが漂っている。

Best Season 冬(12〜2月)がいちばん好きだ。 朝霧の中の五重塔は、冬にしか見られない表情がある。 温泉の温かさも、寒い季節の方が体に染みる。

湯田温泉のおすすめスポット

01

瑠璃光寺|国宝の塔が、朝霧の中に浮かんでいた

早朝7時に着いた。

観光客はまだ誰もいない。

五重塔が、霧の中にすっと立っている。

高さ31.2メートル。

室町時代の建立で、日本三名塔のひとつとされている。

そういう知識より、目の前の景色の方がずっと強かった。

池に逆さに映る塔の姿が、現実なのか絵なのかわからなくなる。

冬の朝は光が低くて、石畳に差し込む角度が絶妙だ。

思わず立ち止まって、15分くらい動けない。

拝観料は無料。

ただ静かに立って、眺めるだけでいい。

それで十分すぎる場所だ。

境内の香川家墓所も見逃さないで。

大内氏ゆかりの歴史が、静かに重なっている。

■ 瑠璃光寺 住所:山口県山口市香山町7-1 拝観料:無料 営業時間:境内自由(8:00〜17:00が目安) アクセス:JR山口駅からバス約10分
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02

中原中也記念館|26歳で死んだ詩人の、息づかいが残る場所

湯田温泉で生まれた詩人、中原中也。

享年30歳。

その短い人生の痕跡が、こじんまりした記念館に収められている。

入館料は310円。

安すぎるとすら思った。

手書きの詩稿が展示されている。

文字に力があった。

インクの濃さまで、感情が残っている感じがする。

「汚れつちまつた悲しみに」の直筆は、本当に別物だ。

教科書で読む活字とは、全然違う。

館内は静かで、来館者もまばら。

学芸員さんに話しかけたら、中也の地元エピソードをいくつか教えてくれた。

外に出ると、生家跡の碑がある。

温泉街の真ん中に、詩人は生きている。

その事実だけで、この街の見え方が変わった。

■ 中原中也記念館 住所:山口県山口市湯田温泉1-11-21 入館料:大人310円、高校生160円、中学生以下無料 営業時間:9:00〜17:00(月曜休館、祝日の場合は翌日) アクセス:JR湯田温泉駅から徒歩約15分
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03

白狐の湯|無料の足湯で、旅の疲れがほどけていく

湯田温泉の源泉温度は73度。

かなり熱い。

白狐の湯は、温泉街の中心にある無料の足湯施設。

24時間開放されている。

深夜に入ったら、貸し切りだ。

白狐の伝説はこうだ。

傷ついた白い狐が、夜な夜な池で傷を癒している。

それが温泉の発見につながったという。

伝説だとわかっていても、夜の湯田温泉では妙にリアルに感じる。

静かで、街灯の光が湯煙に溶けて、少し幻想的な空気がある。

足をつけると、最初は熱い。

1分もすれば慣れる。

冬の冷えた体に、じわじわ温かさが広がっていく。

ただの足湯なのに、20分以上いた。

ぼーっとしていたら、旅の疲れが全部溶けていった気がした。

無料でこれだけ気持ちいいなら、温泉宿の湯船はどれほどか。

■ 白狐の湯(足湯) 住所:山口県山口市湯田温泉2丁目(湯田温泉街中心部) 料金:無料 利用時間:24時間 アクセス:JR湯田温泉駅から徒歩約10分
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モデルコース

Day Trip 9:00 瑠璃光寺(朝霧の五重塔)→ 11:00 中原中也記念館(約1時間)→ 13:00 温泉街で昼食 → 14:30 白狐の湯(足湯でひと休み)→ 16:00 帰路
1 Night 【1日目】午後着 → 白狐の湯で足湯 → 温泉宿にチェックイン → 源泉かけ流しの湯に浸かる 【2日目】7:00 瑠璃光寺(人が来る前に) → 9:30 中原中也記念館 → 11:30 山口市内でランチ → 帰路
Travel Tips 湯田温泉の宿は源泉かけ流しが多い。 泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉で、肌がするっとなる。 冬の週末は意外と混む。 瑠璃光寺は平日の朝一番が断然おすすめ。 山口駅と湯田温泉駅は別駅なので注意。

湯田温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
福岡から 約2時間40分
大阪から 約2時間50分
高松から 約3時間
下関から 約3時間10分
佐賀から 約3時間10分
鉄道 湯田温泉駅へ

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