本州の西の端まで来た。 ここから先は、海しかない。 関門海峡を挟んで、九州がすぐそこに見える。 その距離、わずか650メートル。 近いのに、渡れない気がする。 そんな不思議な感覚が、下関にはある。 歴史の匂いと潮の香りが混ざったこの街は、 来るたびに何かを置き忘れて帰りたくなる場所だ。
下関のおすすめスポット
関門橋|650メートル先に、別の島が見える
壇ノ浦の駐車場に車を停めた。
橋を見上げた瞬間、でかい、と声が出た。
全長1,068メートル。
1973年に開通した橋だから、もう50年以上ここに立っている。
橋の下は、想像以上に海流が速い。
ぐるぐると潮が巻いて、船がぐらりと揺れるのが見える。
ここで源平の合戦があったのか、と思ったら急に空気が重くなった。
遊歩道「めかり公園」から橋を見るのがいい。
朝の7時台はまだ人が少なく、橋と海だけがある。
コンビニコーヒーを持っていけばよかった、と後悔した。
夜はライトアップされる。
昼と全然ちがう顔になるから、両方見てほしい。
橋の真下には、関門トンネル人道がある。
歩いて九州に渡れる。
片道20分、料金は無料。
渡ってみたら、なんとも言えない達成感があった。
唐戸市場|土曜の朝、ここだけ時間が速い
土曜日の10時に着いたら、もう戦場だ。
ふぐ、タイ、サバ、カニ。
海の幸が所狭しと並んでいて、どこから手をつければいいかわからない。
「活きいき馬関街」という週末イベントがある。
土曜・日曜・祝日の10時〜15時だけ開催される。
各店舗が握り寿司やふぐ刺しを、その場でさばいて売る。
1皿100円〜300円台のものも多い。
ふぐの天ぷらを200円で買った。
サクサクで、身がふっくらしている。
東京のふぐ料理のイメージと全然ちがう。
もっと気軽な食べ物なんだ、と思い直した。
混むのは11時〜13時。
並ぶのが嫌なら10時台に行くべきだ。
席は屋外のテーブルが多く、海を見ながら食べられる。
風が強い日は注意。
ふぐ刺しが飛んでいった人を見た。
巌流島|静かすぎて、逆に怖い
唐戸桟橋からフェリーで10分。
料金は往復800円。
小さな船に乗り込んで、あっという間に着いた。
島に降り立った瞬間、人がいない。
静寂というより、音が消えた感じがした。
宮本武蔵と佐々木小次郎が戦ったのが、1612年のこと。
400年以上前の話が、この小さな島で起きた。
武蔵の銅像と小次郎の銅像が、今も向かい合って立っている。
見ていたら、なんとなく武蔵の方が余裕そうな顔をしている。
島を一周しても30分かからない。
売店はない。
自動販売機が1台だけある。
行くなら飲み物を持参すること。
夏は日陰が少ないから、熱中症に気をつけてほしい。
フェリーは1時間に数本。
最終便を確認してから島に渡るべきだ。
乗り遅れたら、本当に帰れない。
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