出石の風景
兵庫県

出石

歴史街歩き
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兵庫の北、但馬の小京都と呼ばれる出石。 でも「小京都」という言葉は少し違う気がした。 もっと素朴で、もっと静かで、もっとリアルな城下町だ。 そばの香りと、石畳の冷たさと、時計台の鐘の音。 それだけで、もう十分だと思えてしまう場所だ。

兵庫の北、但馬の小京都と呼ばれる出石。でも「小京都」という言葉は少し違う気がした。もっと素朴で、もっと静かで、もっとリアルな城下町だ。そばの香りと、石畳の冷たさと、時計台の鐘の音。それだけで、もう十分だと思えてしまう場所だ。石畳の路地に時の音が溶ける町。小さな皿に盛られたそばをひと口すするたび、どこか懐かしい静けさが胸に広がっていく。出石そばは「皿そば」スタイル。小皿5枚が1人前で、追加は1皿単位で頼める。食べた皿を積み上げるのが出石流だ。ランチは12時を過ぎると行列必至。11時台に動くのが正解。駐車場は城跡近くに複数あり、1日500円前後。

Best Season
春(4月)は桜と城跡の組み合わせが最高。 秋(10月)は歌舞伎公演に合わせて来ると永楽館も活気づく。 夏は山に囲まれた分、盆地特有の蒸し暑さに要注意。
Stay
・2泊以上
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出石のおすすめスポット

01
出石城跡|108段を登ると、城下町が全部見える

出石城跡|108段を登ると、城下町が全部見える

石段の数を数えながら登った。

途中で何度か振り返る。

そのたびに、辰鼓楼が小さくなっていく。

本丸跡に立つと、出石の町がぐるりと広がった。

山に囲まれた盆地に、格子状の街並み。

江戸時代からほとんど変わっていないという話も、ここからなら信じられる。

天守はもうない。

残っているのは石垣と隅櫓だけだ。

でもそれがかえって良かった。

修復されすぎていない、生の城跡の空気がある。

登り口近くに有子山稲荷神社がある。

朱色の鳥居が連なっていて、伏見稲荷を思い出した。

ただ、人は全然いない。

静かすぎて、少し怖いくらいだ。

入場無料なのも驚いた。

これだけの景色が、タダで見られる。

■ 出石城跡 住所:兵庫県豊岡市出石町内町 料金:無料 営業時間:見学自由 アクセス:出石バスセンターから徒歩約10分
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02
辰鼓楼|1時間ごとに鳴る鐘が、旅のテンポを作ってくれた

辰鼓楼|1時間ごとに鳴る鐘が、旅のテンポを作ってくれた

出石に着いてまず目に入るのが、辰鼓楼だ。

高さ約13メートルの時計台。

1871年に建てられた、日本最古級の時計台のひとつだという。

最初は「ああ、時計台ね」くらいにしか思わない。

でも町を歩いていると、1時間ごとに鐘が鳴る。

その音が、思ったより大きくて、思ったより澄んでいた。

そばを食べているときも、城跡を登っているときも、鐘が鳴った。

なんとなく、その音に合わせて動いている。

旅の時間軸を、辰鼓楼が決めてくれる感覚だ。

台座の部分は往時の石垣がそのまま使われている。

近くに寄って見ると、石の積み方が荒々しくて良い。

観光地然としていない、本物の古さがある。

夜にライトアップされた辰鼓楼も見た。

昼間とは全然違う顔だ。

人が誰もいなくて、独り占めだ。

■ 辰鼓楼 住所:兵庫県豊岡市出石町内町 料金:外観見学無料 営業時間:見学自由 アクセス:出石バスセンターから徒歩約5分
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03
永楽館|明治の芝居小屋に、時間ごと閉じ込められる

永楽館|明治の芝居小屋に、時間ごと閉じ込められる

出石に芝居小屋があると聞いて、正直なめている。

でも永楽館の扉を開けた瞬間、空気が変わった。

1901年築、近畿最古の芝居小屋だ。

長年閉鎖されていたものを、2008年に復活させた。

木の匂い、桟敷席の低さ、舞台との距離の近さ。

すべてが今の劇場とは違う。

舞台と客席の間が、2〜3メートルしかない。

役者の息遣いまで届きそうな距離だ。

演目がない日でも、見学だけできる。

料金は500円だ。

回り舞台や花道も残っていて、実際に動かしてもらえた。

ガイドのおじさんが丁寧に教えてくれた。

観光ガイドというより、この建物が好きで仕方ない人の話し方だ。

10月には歌舞伎公演もある。

その時期に合わせてもう一度来たいと、帰り道に思った。

■ 永楽館 住所:兵庫県豊岡市出石町中央 料金:大人500円、小学生以下無料 営業時間:10:00〜17:00(最終入館16:30) 定休日:火曜日(祝日の場合は翌日) アクセス:出石バスセンターから徒歩約5分
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モデルコース

Day Trip 10:00 出石着 → 辰鼓楼見学 → 出石城跡・稲荷神社 → 皿そばランチ → 永楽館見学 → 町歩き・お土産 → 15:30 出発
1 Night 1日目:辰鼓楼 → 出石城跡 → 皿そばランチ → 永楽館 → 宿でゆったり。2日目:朝の静かな城下町を散歩 → 朝そば → 出石焼の窯元めぐり → 帰路。朝の出石は人が少なくて別世界。
Travel Tips 出石そばは「皿そば」スタイル。小皿5枚が1人前で、追加は1皿単位で頼める。 食べた皿を積み上げるのが出石流だ。 ランチは12時を過ぎると行列必至。 11時台に動くのが正解。 駐車場は城跡近くに複数あり、1日500円前後。

出石への行き方

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鉄道 豊岡駅へ
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