新幹線を降りて、在来線に乗り換える。 車窓から海が見えた瞬間、なんとなくここに来てよかった。 笠岡は、岡山の端っこにある。 派手な観光地じゃない。 でも、来た人だけが知っている静けさがある。 島があって、美術館があって、2億年前の生き物がいる。 そのバランスが、妙におかしくて、好きだ。
笠岡のおすすめスポット
笠岡諸島|船で15分、時間の流れ方が変わった
笠岡港から北木島まで、高速船で約35分。
大きな島じゃない。
コンビニもない。
それでも、船が港を離れた瞬間、なにかが切り替わった。
島の人口は年々減っている。
今は500人を切っているらしい。
廃屋と、手入れされた庭が、隣り合っている。
そのアンバランスさが妙にリアルだ。
石材の島として栄えた歴史がある。
切り出した石が、大阪城にも使われたと地元のおじさんが教えてくれた。
自慢する様子もなく、ただそう言った。
それがかえって刺さった。
帰りの船の時刻は確認しておくべきだ。
最終便を逃すと、島に泊まることになる。
それはそれで悪くないだけど。
フェリーだと北木島まで片道670円。
高速船なら820円で少し早い。
笠岡港から1日数本しか出ていないので、時刻表は事前に調べておくこと。
笠岡市立竹喬美術館|静かすぎて、絵と二人きりになった
入館料は300円。
安いとか高いとかじゃなく、その金額が妙にこの場所に合っている。
小野竹喬は笠岡出身の日本画家だ。
知らずに入った。
それでも、足が止まった。
木々と空を描いた作品が多い。
うまく言えないけど、静かな絵だ。
じっと見ていると、こちらも静かになってくる。
そういう絵だ。
館内に人が少ない。
平日の午後3時、他の来館者は2人だけだ。
学芸員の方がさりげなく声をかけてくれて、作品の背景を少し話してくれた。
パンフレットには書いていないことだ。
建物自体も落ち着いている。
中庭に面した廊下で、しばらく座っている。
何もしない時間が、旅には必要だとここで思った。
月曜休館。
開館は9時30分から17時まで。
JR笠岡駅から歩いて約10分。
カブトガニ博物館|2億年前の生き物が、今日も砂浜にいる
正直、期待していない。
カブトガニ専門の博物館って、どういうこと? 。
入ってみて、考えが変わった。
カブトガニは2億年前から姿がほぼ変わっていない。
恐竜より古い。
それが今でも笠岡の海岸に産卵しに来る。
そのことの意味を、ここに来てやっと理解した。
館内には生きたカブトガニがいる。
タッチできるコーナーもある。
裏返すと脚がわしゃわしゃ動く。
ちょっと怖くて、ちょっとかわいい。
6月から7月の産卵シーズンには、夜の砂浜で産卵の様子が見られるらしい。
地元の保護活動の話も展示されている。
ただ珍しい生き物を見せているんじゃなく、守ろうとしている人たちがいる。
そのことが伝わってきた。
入館料は大人500円。
子どもが喜ぶのは当然として、大人が来ても十分おもしろい。
JR笠岡駅からは少し距離があるので、車かタクシーが現実的だ。
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笠岡への行き方
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