能登半島の付け根に、静かに鎮座する神社がある。 創建は紀元前とも伝わる、とにかく古い場所だ。 参道を歩いた瞬間、空気が変わるのがわかった。 観光地の賑やかさとは無縁の、ただ静けさだけがある。 それが気多大社だ。
気多大社のおすすめスポット
気多大社本殿|千年以上の祈りが、ここに積み重なっている
鳥居をくぐると、砂利を踏む音だけが聞こえる。
平日の午前10時。
参拝者はほとんどいない。
本殿は国の重要文化財に指定されている。
建立は江戸時代だが、この地に神が祀られたのはずっと前の話だ。
「縁結び」の神様として知られる大国主命を祀る。
そのせいか、絵馬には恋愛成就の願いが多かった。
読んでいたら少しせつない気持ちになった。
拝殿の前で手を合わせると、風がすっと吹いた。
タイミングが良すぎて、思わず笑ってしまった。
参拝は無料。
御朱印は500円。
御朱印帳には筆でさらさらと書いてもらえた。
その丁寧さに、また少し感動した。
入らずの森|人間が立ち入れない森が、令和にも存在している
本殿の裏手に、柵で仕切られた森がある。
「入らずの森」と呼ばれる。
その名の通り、人が入ることを禁じられた原始林だ。
禁足地の歴史は相当古く、手つかずの自然がそのまま残る。
柵の外から眺めると、木々の密度が明らかに違った。
光の入り方が、外側の境内とは別物だ。
うっそうとしているというより、深い、という感じ。
神社の敷地内にこれほどの森が残っているのは珍しい。
それが何百年も守られてきたという事実に、妙な重さを感じた。
観光客の多くが本殿だけ参拝して帰る。
でもここまで来てほしい。
柵の前に立って、5分でいいから黙って見てほしい。
何かが伝わってくる気がした。
入場料は不要。
本殿から歩いて2〜3分ほど。
羽咋海岸|日本で唯一、車で走れる砂浜がある
気多大社から海岸まで、歩いて15分ほど。
羽咋海岸は「千里浜なぎさドライブウェイ」として知られる。
砂が固く締まっていて、車が走れる砂浜だ。
世界でも珍しく、日本ではここだけ。
実際に車で砂浜に乗り入れてみた。
タイヤが砂にめり込む感覚がほとんどない。
波打ち際の数メートル横を、普通に走れる。
不思議というより、少し怖かった。
夕方に行ったのが正解だ。
西に沈む太陽が、海面に反射してオレンジ色に染まる。
しばらく車を止めて、ぼーっと眺めた。
入場料は無料。
全長約8キロの砂浜だ。
季節によっては波が荒くなるので、海岸線の状況確認は必須。
冬は通行規制がかかることもある。
モデルコース
気多大社への行き方
HUB CITY
金沢(拠点都市)から行ける旅先を見る →