11月の香嵐渓は、別格だ。 巴川沿いに広がる5000本のモミジが、一斉に燃える。 赤、橙、黄色。 川面に映る色まで含めて、一枚の絵になっている。 愛知にこんな場所があるのかと、正直驚いた。 週末は激混みなので、平日の朝イチが正解。
香嵐渓のおすすめスポット
香嵐渓|川沿いの紅葉は、歩くたびに表情が変わる
香積寺の参道から歩き始めた。
朝9時、人はまだまばら。
足元の落ち葉を踏むたびに、乾いた音がした。
巴川沿いの遊歩道は、片道で約1km。
どこで立ち止まっても絵になる。
困るくらい、絵になる。
待月橋の上から川を見下ろしたとき、思わず声が出た。
水面が赤く染まっている。
モミジが川に映り込んで、川ごと紅葉している。
紅葉の見頃は例年11月上旬〜下旬。
混雑のピークは11月の週末で、午前中から渋滞が始まる。
駐車場は複数あるが、8時台に到着しないと埋まる。
夜はライトアップもある。
昼とはまったく違う顔を見せる。
炎のようで、少し怖いくらいだ。
飯盛山|15分登ると、紅葉の海が足の下に広がる
香嵐渓に来て、飯盛山を登らない人が多すぎる。
もったいない、と本気で思う。
登山口から山頂まで、ゆっくり歩いて約15分。
急な石段もあるが、運動不足でも問題なく登れた。
山頂に出た瞬間、視界が開けた。
眼下にモミジの絨毯。
巴川の蛇行が見える。
足助の町並みも見える。
川沿いで見上げていた木たちを、今度は上から見ている。
そのことに気づいて、少しだけ笑った。
人が少ないのも良かった。
山頂のベンチで10分ほど過ごしたが、誰も来ない。
紅葉シーズンの香嵐渓で、静けさを見つけられる場所。
それが飯盛山だ。
帰りは別ルートで降りると、また違う景色がある。
三州足助屋敷|江戸時代の暮らしが、今もここで動いている
建物を見るだけか。
違った。
三州足助屋敷は、かつての豪農の屋敷を復元した施設。
中では職人が実際に働いている。
機織り、紙すき、炭作り、藍染め。
江戸時代の手仕事が、目の前で行われている。
声をかければ、説明してくれる。
機械ではなく、人の手の話を聞くのは久しぶりだ。
囲炉裏の間で少し休んだ。
煙の匂いと、薄暗さと、木の床の感触。
時代劇のセットではなく、生活の場だったことが伝わってくる。
子どもたちが囲炉裏を珍しそうに覗いている。
「これ何?」と聞いている。
その質問が、この場所の価値を証明している。
所要時間は1時間あれば十分。
香嵐渓の紅葉と合わせて回ると、濃い半日になる。
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香嵐渓への行き方
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