熊野の風景
三重県

熊野

自然渓谷秘境

山が深すぎて、空が狭い。 そう感じた瞬間、熊野に来たと実感した。 三重と和歌山の県境あたり、どこまでも続く森の中に、 この国の信仰の核心がある。 アクセスが不便なのは知っている。 それでも来たくなる理由が、ここには確かにあった。

Best Season 10月中旬〜11月上旬が最高だ。 紅葉と霧と滝が重なる朝は、別の星みたいな景色になる。 夏は緑が濃くて迫力があるが、湿度がすごい。

熊野のおすすめスポット

01

熊野那智大社|石段を上りきった先で、息が止まった

467段。

その数を聞いたとき、正直なめている。

参道の入口に立つと、石段が霧の中に消えていく。

10月の那智、朝9時の気温は16度だ。

一段ずつ踏みしめながら上る。

苔が石を覆い、杉の香りが濃い。

観光地というより、修行の場だ。

上りきると、朱塗りの社殿が目に飛び込んでくる。

背後には那智の滝。

社殿と滝が同じ視界に収まる瞬間、

ここが「神の場所」と呼ばれる理由がわかった気がした。

お守りは600円から。

那智黒飴を売る茶店で一息つくのが、地元流らしい。

朝一番の9時台が断然いい。

観光バスが来る前の静けさが、別格だ。

■ 熊野那智大社 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 拝観料:無料(宝物殿は大人300円) 開門時間:6:00〜17:00 駐車場:あり(普通車600円)
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02

那智の滝|133メートルの水が、音として体に当たる

那智の滝は、遠くから見るより近くで見ろ。

飛瀧神社の御滝拝所まで下りる。

入場料300円を払うと、滝まで約100メートルの距離に立てる。

その迫力は、写真で見たそれとまったく違った。

音が来る。水しぶきが来る。

冷気が空気ごと体を包む。

落差133メートル。

日本一の称号に偽りなし、と素直に思った。

10月の紅葉と組み合わさると、これが絶景以外の何物でもない。

滝の白、葉の赤、岩の黒。

その配色は誰にも計算できない。

三脚を持ったカメラマンが数人、陣取っている。

気持ちはわかる。

ただ、ファインダー越しじゃなく、

まず肉眼で見てほしいと強く思う。

御神水として滝の水が売られている(500円)。

飲んだら、妙にすっきりした。気のせいだ。

■ 那智の滝(飛瀧神社) 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 御滝拝所入場料:300円 参拝時間:7:00〜16:30 那智大社から徒歩約10分
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03

瀞峡|ここだけ時間が止まっている

熊野に来て瀞峡を外すのは、もったいなさすぎる。

三重・奈良・和歌山の三県にまたがる渓谷。

ウォータージェット船に乗ると、そのスケールが体でわかる。

出発は三重県の瀞峡ウォータージェット乗り場から。

片道約50分、料金は大人2,200円。

切り立った岩壁が両側に迫ってくる。

水の色がおかしい。

緑とも青とも言えない、独特の色をしている。

「エメラルド」という言葉を使いたくなるけど、

それより深くて、暗い。

秘境という言葉がこれほど似合う場所はない。

10月、紅葉が始まった岩壁の隙間から空が見える。

その額縁みたいな景色で、声が出た。

観光案内には「ジオパーク」と書いてある。

でも来てみると、ジオパークとかじゃない。

もっと根源的な、人間以前の時間がそこにある。

便数が少ないため、必ず事前に予約すること。

■ 瀞峡ウォータージェット船 乗り場:三重県南牟婁郡紀宝町志古(志古乗り場) 料金:大人2,200円〜(区間により異なる) 運航時間:要確認・季節運航あり 予約:熊野川川舟センター(0735-44-0987) 駐車場:あり(無料)
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モデルコース

Day Trip 8:30 那智大社・那智の滝(石段込みで約2時間)→ 11:00 那智周辺で昼食(まぐろ丼推奨)→ 13:30 瀞峡ウォータージェット船(要予約)→ 16:00 帰路
1 Night 【1日目】那智大社→那智の滝→那智勝浦泊(温泉付き宿で疲れをとる) 【2日目】早朝の那智を静かに散歩→瀞峡ウォータージェット船→熊野速玉大社に立ち寄り→帰路。宿は那智勝浦温泉で1泊8,000円〜。
Travel Tips 車がないと正直きつい。 那智大社〜瀞峡は公共交通だと半日かかることがある。 レンタカーは新宮駅が最寄り。 10月の週末は宿が埋まりやすいので2週間前には押さえたい。 まぐろの水揚げ量日本一の那智勝浦、昼食だけは外さないで。

熊野への行き方

ICカード利用可
Access Time
名古屋から 約3時間20分
大阪から 約3時間40分
岐阜から 約3時間40分
浜松から 約3時間50分
wakayamaから 約4時間10分
鉄道 新宮駅へ
移動 熊野へ

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