黒部の宇奈月温泉
富山県

黒部

自然グルメ

Photo by くろふね / Wikimedia Commons (CC BY 3.0)

温泉紅葉自然と過ごすグルメ車なしOK1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け

富山の山奥に、こんな世界があったのか。 そう思ったのは、トロッコの窓から切り立つ峡谷を見た瞬間だ。 黒部は、ただ「行く」だけでいい場所じゃない。 揺られて、歩いて、湧き水を飲んで、やっと「来た」と感じる。 その手間ごと、好きになってしまう場所だ。

トロッコ列車の車窓を冷涼な風が流れ、眼下にエメラルドグリーンの黒部川が光る。山峡の谷間には宇奈月温泉の湯煙が静かに漂う。峡谷の深さを風と音で感じる旅は黒部ならではだ。黒部峡谷トロッコ列車は宇奈月駅から欅平駅まで片道約80分、20.1kmの間ずっと見飽きない景色が続き、終点では断崖絶壁の岩肌が間近に迫る。漁師町・生地では路地に湧く清水が今も暮らしを潤し、魚醤や海産物など滋味深い食文化を味わえる。拠点は黒部駅で、新幹線でのアクセスが可能。周遊にはレンタカーも便利だ。

Best Season
紅葉の10月上旬〜中旬が圧倒的にいい。峡谷が赤と黄色に染まる。夏(7〜8月)はトロッコの窓なし車両で風が気持ちいい。冬季はトロッコ運休のため注意。
Stay
1泊おすすめ
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黒部のおすすめスポット

01
黒部の宇奈月温泉|旅の疲れが、湯の中に溶けていく

宇奈月温泉|旅の疲れが、湯の中に溶けていく

黒部峡谷の入口に位置する、小さな温泉街。

ひなびた、という言葉が似合う。

観光地然としていなくて、それがいい。

宿に着いたのは夕方5時すぎ。

チェックインして15分後には、もう湯船にいた。

源泉は約98℃。

加水して提供されるが、それでも肌がじんとする熱さ。

無色透明でさらっとしたお湯なのに、上がった後は体の芯からあたたかい。

宿の外に出ると、黒部川のせせらぎが聞こえる。

コンビニもチェーン店もない。

スマホをしまいたくなる、そんな夜だ。

翌朝、駅前の足湯は無料で開放されている。

トロッコの出発前に立ち寄ったら、地元のおじさんが気さくに話しかけてきた。

そういう出会いも、宇奈月の温度のひとつ。

■ 宇奈月温泉 住所:富山県黒部市宇奈月温泉 アクセス:富山地方鉄道「宇奈月温泉駅」すぐ 足湯:無料(駅前広場) 宿泊:1泊2食付き1万5000円〜(宿により異なる)
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02

黒部峡谷トロッコ列車|窓の外が、ずっと絵画だ

宇奈月駅から欅平駅まで、片道約80分。

距離は20.1km。

たったそれだけの区間に、見飽きない景色が続く。

トロッコは屋根付きと窓なしの開放型がある。

迷わず開放型を選んだ。

風が、顔に直接当たる。

秋は少し寒い。それがいい。

出発してすぐ、眼下に新山彦橋が見える。

高さ約60m。

川の色が、信じられないくらい青い。

エメラルドでも、ターコイズでもない、黒部の青。

途中の鐘釣駅で途中下車した。

ホームから川岸に降りると、河原に温泉が湧いている。

自然の露天風呂、足を入れたら熱かった。

終点・欅平に着いたのは11時前。

駅を出た瞬間、峡谷の圧が体に来た。

スマホを構える前に、ただ立って見ている。

そういう場所だ。

■ 黒部峡谷トロッコ列車 住所:富山県黒部市宇奈月温泉6-3(宇奈月駅) 料金:宇奈月〜欅平 片道1,980円(大人)※リラックス客車は追加料金あり 所要:片道約80分 運行期間:4月下旬〜11月下旬 予約:公式サイトから事前予約が確実
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03

生地の清水|海沿いの町に、突然の湧き水

黒部市の海側、生地(いくじ)という漁師町がある。

トロッコとは打って変わって、のんびりとした空気。

ここに、湧水スポットが点在している。

その数、50カ所以上。

町のあちこちに、ちょろちょろと水が湧いている。

一番有名なのは「清水庵の清水」。

丸い石造りの枠から、絶え間なく水が湧いている。

地元のおばあさんが、ペットボトルを持って汲みに来ている。

「毎日来るんですか?」と聞いたら、「当たり前じゃ」と笑われた。

一口飲んだ。

やわらかい。

冷たいのに、刺さるような冷たさじゃない。

ほんとうに、やわらかい水だ。

水が豊かだから、昆布の加工業も盛んで、生地には昆布を扱う店が多い。

湧水で〆た昆布締めを食べたら、ここに来た意味がわかった気がした。

清水と魚と昆布、全部つながっている町だ。

■ 生地の清水(湧水群) 住所:富山県黒部市生地(生地地区一帯) アクセス:あいの風とやま鉄道「生地駅」から徒歩約10分 料金:見学・飲水 無料 見学:通年可能(湧水スポットは屋外のため24時間) 周辺グルメ:昆布締めが食べられる食堂・鮮魚店あり
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モデルコース

Day Trip 生地で湧水と昆布締め体験 → 宇奈月温泉で足湯 → トロッコ列車で欅平へ。帰りは富山駅で海鮮丼を。日帰りなら8時台の電車が基本。
1 Night 1日目:生地の清水散策 → 宇奈月温泉着・宿泊。2日目:朝の足湯 → トロッコ列車で欅平 → 途中鐘釣で途中下車。夕方に富山市内へ移動して新幹線。1泊でちょうどいい密度。
Travel Tips トロッコは週末・紅葉シーズンは激混み。 1週間前には予約を。 生地は駅からレンタサイクルが便利。 湧水を飲む用に小さなボトルを持参すると重宝する。 宇奈月の温泉街は夜が早い。夕食は18時台までに。

黒部への行き方

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Access Time
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