北海道

増毛

グルメ歴史

日本海に面した小さな港町、増毛。 読み方を教えると、たいてい笑われる。 でも実際に来てみると、笑いが吹き飛ぶほどの景色が待っている。 廃線になった駅、百年以上続く酒蔵、冬の荒波。 観光地っぽさが一切ない。 それが、この町の正直なところだ。

Best Season 冬(12〜2月)が一番、増毛らしい。 荒波と廃駅と酒蔵が、妙に合う季節だ。 夏は甘えびの旬が過ぎるが、港の空気は年中いい。

増毛のおすすめスポット

01

国稀酒造|零下の蔵で、百年分の時間を飲む

創業は1882年。

日本最北の酒蔵と言われている。

木造の建物に足を踏み入れると、冷気がどっと来た。

外は氷点下だというのに、蔵の中はさらに冷たい気がした。

試飲は無料で、何種類か並んでいる。

「国稀」の純米酒をひと口。

すっきりしているのに、どこか芯がある味だ。

売店のおばちゃんに話しかけたら、止まらなくなった。

「冬の仕込みが一番大事なんだよ」と言っている。

その言葉の重さが、グラスの向こうに見えた気がした。

建物自体が国の登録有形文化財。

見学は無料で、蔵の中まで入れる。

これだけの場所が無料なのか、と少し驚いた。

甘酒も1杯200円で飲める。

冬に来たなら、これが正解だ。

■ 国稀酒造 住所:北海道増毛郡増毛町稲葉町1丁目17 見学・試飲:無料 営業時間:9:00〜17:00(冬季は短縮あり) 定休日:年末年始 アクセス:JR留萌本線・増毛駅跡から徒歩約3分
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02

旧増毛駅|2016年に消えた、終着駅の空気

2016年12月、留萌本線の増毛〜留萌間が廃止された。

ホームも線路も、そのまま残っている。

駅舎に入ると、時刻表がまだ貼ってあった。

最終列車の日付のままで。

なんとも言えない気持ちになった。

柱や床の木が年季を帯びていて、踏むたびにきしむ。

そのきしみが、なんか好きだ。

映画「駅 STATION」のロケ地としても知られている。

1980年の高倉健主演の作品だ。

知らなくても、この空気だけで十分伝わってくる。

ホームに出ると、日本海が見える。

風が強くて、目が痛いくらいだ。

でも、それがちょうどよかった。

入場無料。

観光客はほとんどいない。

貸し切りみたいに、ゆっくり過ごせた。

■ 旧増毛駅 住所:北海道増毛郡増毛町稲葉町1丁目 入場料:無料 見学:随時可能(荒天時は注意) アクセス:国稀酒造から徒歩約1分
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03

増毛港|冬の荒波と、甘えびの赤

港に着いたのは朝9時頃だ。

風速は体感で10メートルを超えている。

コートの前が開くたびに、海の塩が顔に当たった。

増毛は甘えびの産地として知られている。

漁港に近い食堂に入ると、甘えびの刺身定食が1,500円ほどで食べられた。

透き通るような赤。

ひと口で、冷たくて甘い。

東京で食べる甘えびとは、別物だ。

港の規模は大きくない。

でも冬の日本海を真正面から受けている迫力は、写真では伝わらない。

波がうねって、防波堤を叩く音がずっと聞こえている。

早朝に来ると、漁師さんが作業している場面に出会えることもある。

邪魔にならないよう、遠くから眺めている。

それだけで、この町が動いている。

■ 増毛港 住所:北海道増毛郡増毛町港町 入場料:無料 見学:随時可能 周辺食堂:甘えび定食1,200〜1,800円が目安 アクセス:旧増毛駅から徒歩約5分
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モデルコース

Day Trip 9:00 増毛港で朝の海を見る → 10:00 旧増毛駅を散策 → 11:00 国稀酒造で試飲・見学 → 12:30 港近くの食堂で甘えび定食 → 14:00 留萌方面へ移動
1 Night 1日目:留萌でニシン料理の夕食 → 増毛の宿泊施設に前泊。 2日目:早朝に増毛港へ → 旧増毛駅 → 国稀酒造で試飲・買い物 → 昼食に甘えび定食 → 帰路。時間に余裕を持てるのが1泊の強みだ。
Travel Tips 冬の増毛は道路が凍結する。 レンタカーはスタッドレス必須で、走行は慎重に。 旧増毛駅周辺は徒歩圏内なので、港・酒蔵・駅を歩いてまわれる。 甘えびを食べるなら港近くの地元食堂を狙って。 観光向けではない分、値段が正直だ。

増毛への行き方

ICカード利用可
Access Time
札幌から 約3時間40分
東京から 約4時間10分
obihiroから 約4時間40分
水戸から 約4時間55分
kushiroから 約5時間10分
鉄道 留萌駅へ

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