松阪の風景
三重県

松阪

歴史街歩き

松阪という街は、静かにすごい。 派手さはない。 でも、歩けば歩くほど、層の厚さを感じる。 城跡の石垣、江戸時代の学者の息吹、そして日本一とも言われる牛肉。 観光地然としていないのに、来た人が黙って満足して帰る街。 そういう場所が、三重にある。

Best Season 春(3〜4月)は城跡の桜が見事。 夏は暑いが観光客が少なく、店の予約が取りやすい。 秋の街歩きも気持ちいい。 年末年始は精肉店が激混みする。

松阪のおすすめスポット

01

松阪城跡|石垣だけが残る、それで十分だ

天守閣はない。

それを知らずに来て、少し拍子抜けした。

でも、石垣の前に立った瞬間、そんな気持ちは消えた。

野面積みの巨石が、ただそこにある。

積み上げられてから400年以上。

誰かが切って、運んで、積んだ石が、今も崩れずにいる。

城内は無料で入れる。

9時前でも普通に歩ける公園になっていて、地元のお年寄りが散歩している。

ベンチに座って石垣を眺めながら、コンビニで買ったコーヒーを飲んだ。

観光地じゃなくて、生活の場所の中に城跡がある。

そのゆるさが、妙に心地よかった。

本丸跡からの眺めも悪くない。

松阪の町並みが低く広がって、遠くに山の稜線が見える。

天守閣がないから、余計に空が広い気がした。

■ 松阪城跡 住所:三重県松阪市殿町1533-2(松阪公園内) 料金:無料 営業時間:終日開放(城内は常時入れる) アクセス:近鉄・JR松阪駅から徒歩約10分
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02

本居宣長記念館|「古事記」を読み解いた男の、35年間の書斎

正直に言う。

本居宣長の名前は知っていたけど、何をした人かはあいまいだ。

記念館に入って、35年かけて「古事記伝」を書き上げたと知った。

35年。

同じテーマを、ひとつの書斎で、35年。

展示されている鈴屋(すずのや)という書斎が、想像より小さかった。

畳4畳半の、ほんとうに小さな空間。

そこで、日本最長クラスの注釈書が生まれた。

入館料は350円。

安すぎる。

宣長が集めた鈴のコレクションも展示されている。

几帳面な性格だったらしく、整理された遺品を見ていると、その几帳面さで35年間書き続けた姿が浮かんできる。

歴史が好きでなくても、「すごい人間がいたんだな」と素直に思える場所だ。

■ 本居宣長記念館 住所:三重県松阪市殿町1536-7 料金:大人350円、中学生以下無料 営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 アクセス:近鉄・JR松阪駅から徒歩約12分
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03

松阪牛|値段を見て、覚悟を決めた

松阪に来たら食べないわけにはいかない。

わかってはいた。

ランチで入った老舗の焼肉店。

メニューを開いて、一瞬止まった。

ロース100gで4,000円台。

でも、来てしまったものは仕方ない。

覚悟を決めた。

網の上に乗せた瞬間、脂が音を立てた。

20秒も焼けば、もう食べごろだ。

ひと口食べて、しばらく黙った。

噛むたびに甘い脂がじわっと出てきた。

肉の甘さという表現が、ここで初めてわかった気がした。

松阪牛の定義は細かく決まっている。

松阪市周辺で育てられた黒毛和牛の中でも、特定の条件を満たしたものだけ。

松坂牛(坂)じゃなくて松阪牛(阪)が正式表記というのも、来るまで知らない。

お土産の肉は冷凍で持ち帰れる。

精肉店で100g1,500円前後から買えた。

■ 松阪牛(焼肉・すき焼き) 松阪市内に老舗店が複数あり。ランチ営業している店舗も。 目安:焼肉ランチ3,000円〜、すき焼きコース8,000円〜 精肉店でのお土産用:100g1,500円〜(部位・等級による) ※人気店は予約が確実。週末は特に混む
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モデルコース

Day Trip 9:00 松阪城跡・記念館→12:00 松阪牛ランチ→14:00 城下町エリア街歩き→16:00 精肉店でお土産購入→帰路
1 Night 1日目:午後着→城跡・記念館→夜は松阪牛すき焼きでフル投資。2日目:朝の城跡散歩→近隣の伊勢・明和町も足を延ばせる距離。宿は松阪駅周辺ビジネスホテルが便利でリーズナブル。
Travel Tips 駅のコインロッカーに荷物を預けると動きやすい。 城跡・記念館・牛の三点セットは徒歩圏にまとまっている。 昼の松阪牛は夜より安く食べられる店が多い。 精肉店は夕方には売り切れることもあるので早めに。

松阪への行き方

ICカード利用可
Access Time
名古屋から 約1時間20分
大阪から 約1時間30分
岐阜から 約1時間40分
浜松から 約1時間50分
wakayamaから 約2時間
鉄道 松阪駅へ

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