11月の朝、マキノに着いたのは7時前だ。 霧がまだ残っていて、並木の先が見えない。 それでも、足が止まった。 2.4kmにわたって続くメタセコイアが、オレンジと赤に燃えている。 こんな景色が、滋賀にあったのか。 知らなかった自分が、少し悔しかった。
メタセコイア並木のおすすめスポット
メタセコイア並木|2.4kmの燃える回廊を、朝一番に歩く
国道303号沿いに、突然現れる。
500本のメタセコイアが、道の両側にびっしりと並ぶ。
高さは20mを超えるものもある。
その迫力は、写真では伝わらない。
11月中旬がピークだ。
葉が赤茶色に変わり、朝日が差し込むと、空全体が燃えているように見える。
カメラを持った人が、早朝から10人以上いた。
みんな無言で、ただシャッターを切っている。
昼になると観光バスが来る。
並木沿いの駐車スペースは埋まり、人の声が増える。
だから朝8時前に来てほしい。
あの静けさの中で、この景色を独り占めする価値がある。
冬も来た。
葉が落ちた後の並木は、細い枝だけが空に伸びる。
夏とも秋とも違う、骨格だけの美しさがある。
季節ごとに表情が変わる並木を、何度でも見たくなる。
マキノ高原|並木の先に広がる、静かな高原の空気
並木を抜けた先に、マキノ高原がある。
標高は約500m。
琵琶湖側の喧騒が、ここには届かない。
キャンプ場と温泉施設が一緒になっていて、日帰りでも使える。
温泉は大人700円。
並木を歩き回った後の足には、これが染みた。
高原から見上げると、比良山系の稜線が見える。
11月末には山頂付近が白くなっている。
雪をかぶった山と、紅葉の並木が同時に見える時期がある。
その10日間ほどが、一番贅沢だ。
スキー場も併設されていて、1月から2月はゲレンデが賑わう。
並木が雪に覆われた景色を目当てに来る人も多い。
雪の日のメタセコイアは、また別の惑星みたいだ。
高原のカフェで食べたトマトスープが、妙においしかった。
そういう記憶も、旅には必要だ。
海津大崎|琵琶湖越しに見る、静かな岬の風景
マキノから車で20分、海津大崎へ向かった。
春は桜の名所として知られる場所だ。
秋と冬はどうだろう、と思って寄ってみた。
岬の先端に立つと、琵琶湖が広がる。
対岸まで見えない。
海みたいだけど、海じゃない。
その不思議な感覚が、琵琶湖の面白さだ。
11月の平日は、ほとんど人がいない。
静かな湖面と、枯れ始めた木々だけがある。
観光地というより、地元の人が散歩に来る場所に近かった。
湖沿いの道を少し歩くと、昔の漁村の集落が残っている。
水辺ギリギリに家が建っていて、独特の景観がある。
重要文化的景観にも選ばれているらしい。
パンフレットには書いてあったけど、そんな説明がなくても、すごい場所だとわかる。
夕方に来てほしい。
湖に沈む夕日が、水面をオレンジに染める。
その15分間を、ぼーっと見ている。
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メタセコイア並木への行き方
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