伊豆半島の先端まで来ると、空気が変わる。 観光地の賑やかさがすっと消えて、 岩と海と風だけになる。 南伊豆は、そういう場所だ。 ここまで足を伸ばす人は少ない。 だからこそ、海の色がまだ本物のまま残っている。
南伊豆のおすすめスポット
石廊崎|伊豆の果てに立つと、海しか見えない
駐車場から灯台まで、徒歩15分ほど歩く。
整備された道ではなく、岩の上を進む感じだ。
途中、断崖の横を通り抜ける瞬間がある。
足がすくむ。
でも振り返ると、駿河湾と相模灘が同時に見える。
ふたつの海がひとつの岬でぶつかっている。
それを実感できる場所が、そうそうあるわけじゃない。
灯台の手前に小さな神社がある。
石廊崎灯台は1871年に建てられた歴史ある灯台だ。
ここまで来たら、岬の先端まで必ず歩いてほしい。
観光案内には載らない、ただの「岩の先」に、
いちばん景色がある。
冬でも風を受けて立てるなら、来る価値がある。
ヒリゾ浜|渡し船で7分。その先に、海の別世界があった
ヒリゾ浜へは、船で渡るしかない。
中木港から渡し船に乗って、7分。
それだけで、アクセスできる人間が絞られる。
海に入って最初に思ったのは、「ここ、海外じゃないか」だ。
透明度が異常に高い。
水面から魚の群れが丸見えだ。
シュノーケルで潜ると、5メートル先まで普通に見える。
熱帯魚の類も泳いでいる。
黒潮の影響が、ここまで直接出るのかと驚いた。
浜自体は小さい。
こじんまりしたビーチに、人が密集する。
シーズン中(7〜9月)は渡し船も混雑するので、
8時台の便を狙うのが正解だ。
渡し船代は往復1,000円。
この値段で別世界に行けるなら安い。
弓ヶ浜|なだらかな砂浜で、伊豆の夕暮れを待つ
石廊崎の荒々しさとは対照的だ。
弓ヶ浜は、名前のとおり弓形に緩やかにカーブした砂浜が続く。
全長約600メートル。
白い砂がきれいで、波も穏やか。
子どもが走り回れる浜だ。
夕方に来たのは正解だ。
西に傾いた陽が海面に反射して、
オレンジとゴールドが混ざった色になる。
その時間、浜にいる人間が全員、同じ方向を向いている。
弓ヶ浜の周辺には温泉宿が集まっている。
宿に戻って、露天風呂から海を見る。
南伊豆らしい時間の使い方だ。
浜の近くに「弓ヶ浜温泉」の日帰り入浴もある。
シュノーケルや磯遊びのあとに立ち寄れる。
砂浜・夕焼け・温泉。
旅の締め方として、これ以上のものが思いつかない。
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