富士山の雪解け水が、地面から湧き出す町。 三島は、そういう場所だ。 新幹線で東京から45分。 なのに、着いた瞬間に空気が変わる。 ひんやりして、少し湿っていて、どこか静かな匂いがする。 歴史と水と、絶景が、ぎゅっと詰まった町。 知らずに通り過ぎていた人に、ちゃんと伝えたい。
三島のおすすめスポット
三嶋大社|千年以上、ここに神様がいた
鳥居をくぐった瞬間、温度が下がった気がした。
木々が高くて、空が遠い。
三嶋大社の創建は奈良時代以前とも言われる。
その歴史の重さが、境内全体に漂っている。
本殿は豪華なのに、威圧感がない。
不思議と、すっと落ち着く。
源頼朝がここで源氏再興を祈ったという話は有名だが、
実際に立つと、その緊張感みたいなものが伝わってくる。
宝物館(入館200円)には国宝の梅蒔絵手箱がある。
朝9時頃に行くと人が少なくて、
境内の空気を独り占めできる。
池のほとりで亀がのんびりしている。
それだけで、なんだか旅に来た気がした。
御朱印は500円。
行列ができることもあるので、早めに並ぶのがいい。
柿田川湧水群|地面から、水が生まれている
「湧水」という言葉は知っている。
でも、実際に見るまで、こんなものだとは思っていない。
第2展望台から覗き込むと、
青白い泡がぽこぽこと地面から湧いている。
まるで地面が呼吸しているみたいだ。
ここは富士山に降った雨や雪が、
数十年かけて地中を通ってきた水が出てくる場所だ。
その事実を知ってから見ると、なんだか時間がゆがんで見える。
水温は年間通じて約15度。
夏でも冷たくて、手を入れると数秒でしびれる。
周囲の川沿いは遊歩道になっていて、
30分もあればゆっくり一周できる。
入場無料なのに、これほどの景色が見られる場所は珍しい。
観光バスで来る団体客と時間帯が重なると混雑する。
平日の午前中が、断然おすすめだ。
三島スカイウォーク|怖かった。でも、やめられない
全長400m、日本最長の吊り橋と聞いて、
正直なめている。
入口に立った瞬間、思い直した。
橋が、遠すぎる。
そして揺れる。
一歩踏み出すごとに、橋がぐらっとくる。
足元は格子状のグレーチングで、
下が透けて見える部分がある。
それでも渡りきった先に、富士山がいた。
でかい。あの形で、あの白さで、視界の正面にいる。
思わず声が出た。
観覧料金は大人1100円。
少し高いと感じる人もいるだが、
あの富士山を見たら、納得する。
風が強い日は橋の揺れも大きくなる。
天気より「風」をチェックして行くべき場所だ。
往復で約20〜30分。
ソフトクリームの店が複数あって、
帰りに食べる三島コロッケ(300円)がなぜかうまい。