軽井沢から車で15分。 でも、観光客の波がスッと引いていく。 御代田はそういう場所だ。 浅間山がどこにいても視界に入ってくる。 空が広い。 風が冷たい。 なんでもない道を歩いているだけで、妙に気持ちが整っていく。 そういう旅がしたい日に、ここに来る。
御代田のおすすめスポット
浅間山眺望スポット|何度見ても、あの山は答えてくれない
標高2568mの浅間山が、こんなに近い。
そのことに最初は驚いた。
御代田町内の農道沿い、特に「中央公園」付近から見る浅間山は格別だ。
フェンスも展望台もない。
ただ畑が広がって、その向こうに山がある。
朝6時台に行くと、霧が低く漂っている。
山頂だけが霧の上に出ていて、まるで浮いているみたいだ。
スマホで写真を撮ったけど、あの空気感は全然写らない。
夕方もいい。
17時を過ぎると光の角度が変わって、山肌がオレンジに染まる。
その時間帯、カメラを抱えた地元の人が数人来ている。
みんな静かに、ただ山を見ている。
入場料も案内板も何もない。
それがいい。
観光地じゃないから、観光気分にならなくていい。
御代田町縄文遺跡|4000年前の人が、同じ山を見ている
御代田には縄文時代の遺跡が複数点在している。
「馬越遺跡」はそのひとつで、御代田町内の住宅地のすぐ脇にある。
看板がなければ通り過ぎている。
発掘されたのは竪穴式住居の跡。
ここに人が住んでいた。
そのことを現地で知ると、時間の感覚がおかしくなる。
4000年前も、浅間山はあそこにあった。
縄文の人たちも、同じ方向を向いて暮らしていたんだと、なんか変な感じがした。
感動というより、眩暈に近い。
遺跡自体は地味だ。
土の痕跡と説明板があるだけ。
でも、それでいい。
盛り盛りに整備されてなくていい。
縄文土器の実物が見たいなら、このあと浅間ミュージアムに行くと繋がってくる。
セットで回ると、御代田の「時間の厚み」が見えてくる。
浅間ミュージアム|小さくて、深い
入館料は大人310円。
安すぎて少し不安になるくらいだ。
浅間ミュージアムは御代田の自然・歴史・文化を扱う地域の博物館。
展示室はこぢんまりしている。
1時間もあれば回れる。
でも、縄文土器のコレクションがいい。
御代田町内の遺跡から出土したものが並んでいて、火炎土器みたいな装飾の強いやつもある。
ガラス越しに顔を近づけると、指の跡みたいな凹凸が見える。
誰かが4000年前に、この形をつくった。
それだけのことなのに、妙に胸に来た。
浅間山の地質や噴火の歴史を扱う展示もある。
1783年の天明噴火の記録が詳しくて、被害の規模に絶句した。
今もあの山は活火山なんだと、改めて思い知らされる。
ミュージアムショップは小さいけど、地元の本や資料が揃っている。
「御代田を深く知りたい」という人には、最初に来る場所にしてもいいだ。