奈良市内から車で1時間ほど。 山がどんどん深くなる。 室生川沿いの道を走ると、空気がひんやりと変わる。 ここは、静かにしておきたい場所だ。 派手さはない。 でも、一度来たら、また戻ってきたくなる。 そういう土地が室生にはある。
室生のおすすめスポット
室生寺|苔と石段の先に、女人高野が待っている
鳥居をくぐるのではなく、朱塗りの橋を渡る。
そこからもう、別の時間が流れている。
石段が続く。
200段近くある奥の院への道は、正直きつい。
息が上がる頃、五重塔が見えてくる。
屋外に建つ五重塔としては日本最小クラス。
それでも、杉木立の中に立つ姿は圧倒的だ。
苔がすごい。
石畳も、灯籠も、石段の端も、全部緑に覆われている。
雨上がりに来たのが正解だっただ。
女人禁制だった高野山に対し、ここは女性を受け入れた。
「女人高野」と呼ばれる所以だ。
そういう歴史を知ってから歩くと、石段の重さが違って感じる。
拝観は9時から17時まで。
拝観料は大人600円。
混む季節は4〜5月と11月。
朝イチで来ると人が少なくて良い。
大野寺|川沿いの小さな寺に、巨大な磨崖仏
室生寺から室生川を下ること10分ほど。
大野寺は、小さくて静かな寺だ。
でも、川の対岸を見た瞬間に声が出た。
岩壁に彫られた弥勒磨崖仏。
高さ13メートル。
あの断崖に、あれだけのものを彫った。
800年前の話だ。
川沿いに咲くしだれ桜が有名で、春は写真を撮る人で埋まる。
でも、桜がない季節もいい。
人が少ない分、磨崖仏をゆっくり眺められる。
「こんなところに」という驚きが、ここにはある。
観光地化されすぎていない、その感じがいい。
拝観料は大人400円。
室生寺とセットで訪れるのが定番ルートになっている。
駐車場は無料で数台止められる。
室生口大野駅からも歩ける距離なので、車がなくても来られる。
龍鎮渓谷|誰も教えてくれなかった、青い水の場所
正直、ここはあまり知られていない。
ガイドブックにも小さくしか載っていない。
だから、行ってみて驚いた。
川沿いの細い道を30分ほど歩く。
道標は少なく、ちょっと不安になる。
でも、着いたら全部忘れる。
龍鎮神社の前に広がる淵の水が、異様に青い。
透明度が高くて、深さがわからない。
夏でも水は冷たく、15度前後だと言われている。
足をつけた瞬間、痛いくらい冷たかった。
観光地ではない。
売店も何もない。
駐車場もほぼない。
それでも来た甲斐があったと思える場所だ。
入山料などはないが、マナーが問われる場所でもある。
ゴミは持ち帰る。
大きな声は出さない。
そういう姿勢で来てほしい。
夏の早朝がいちばん静かで美しい。
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室生への行き方
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