新幹線を降りた瞬間、空気が変わる。 東京から約2時間。 なのに、そこはもう別の世界だ。 妙高高原は、派手さがない。 でも、一度来たら忘れられない場所がある。 山があって、滝があって、湯がある。 それだけで、十分すぎるほど満たされた。
新潟県南部の高原に広がる温泉地で、妙高山を正面に仰ぐ一帯に山・滝・温泉が集まる。えちごトキめき鉄道の妙高高原駅が起点となり、東京からは約2時間25分で到着できる。現地の移動は車が頼りになる。苗名滝へは駐車場から徒歩約15分。吊り橋を渡るにつれ水音がざわざわからごうごうへ変わり、轟音の滝と正面から向き合う。燕温泉はバス道路の終点に旅館が数軒並び、無料の野天風呂が約2か所。名物「黄金の湯」を山の中で楽しめます。妙高山は燕温泉からの赤倉登山道を使う本格的な登山ルートで、天気が変わりやすいため早出・早着が鉄則だ。冬季は路面の凍結に備えたい。轟音の先で静まり返る山の夜。
妙高高原のおすすめスポット
妙高山|2,454mの頂上で、雲が足元を流れていった
登山口に立ったのは、朝5時半だ。
まだ暗い。
懐中電灯を持って歩き始めた。
ルートは燕温泉からの赤倉登山道。
コースタイムは往復で約7〜8時間。
途中、天狗堂あたりから視界が開けた。
振り返ると、関東平野まで見えた気がした。
「あ、これが百名山か」と思った瞬間だ。
頂上は岩だらけで、座る場所を探すのも一苦労。
でも持ってきたおにぎりが、異常においしかった。
下山中、雨が降り出した。
登りで晴れていたのは運が良かった。
山の天気は、本当に読めない。
夏でも防寒具と雨具は絶対に必要だと、身をもって知った。
体力的にきつかったけれど、また来たいと思っている。
それが妙高山の引力だ。
苗名滝|落差55m。水しぶきが顔に当たるほどの距離で見た
駐車場から歩いて約15分。
それだけで着く。
でも、近づくにつれて音が変わっていく。
ざわざわから、ごうごうへ。
吊り橋を渡ったところで、目に入ってきた。
落差55m、幅30mの滝が、目の前にある。
距離にして、たぶん30mくらい。
水しぶきが顔に当たる。
カメラのレンズが曇る。
それくらい近い。
「地震滝」という別名がある。
轟音が地響きのように感じられるから、その名がついたらしい。
実際、立っていると足元から振動が伝わってくる気がした。
入場料は無料。
駐車場も無料。
本当にそれでいいのかと思うくらい、圧倒的だ。
紅葉の時期は特にすごい。
10月中旬、赤と黄に染まった山を背景に、白い水が落ちてくる。
あの景色は、写真では半分も伝わらない。
燕温泉|標高1,100m。雪の中の野天風呂に、一人で入った
燕温泉は、終点の温泉街だ。
バスで行くと、道路がそこで終わる。
旅館が数軒と、無料の野天風呂が2か所。
そのうちの「黄金の湯」に行った。
無料。
混浴。
脱衣所はある。
でも冬は雪が積もっている。
訪れたのは2月。
気温はマイナス5度くらいだ。
服を脱ぐのに勇気がいった。
湯に入った瞬間、声が出た。
あたたかいというより、熱い。
ph9以上のアルカリ性で、肌がぬるぬるする。
見上げると、雪をかぶった木々があった。
静かだ。
誰もいない。
30分くらい浸かっていた気がする。
出た後、体がずっとポカポカしている。
翌朝もまだ温かかった。
燕温泉まで来た人だけが知っている湯だ。
旅館に泊まれば、送迎もある。
標高が高いので、夜空が近い。
それも、ここに来る理由のひとつになっている。
モデルコース
妙高高原への行き方
📍 Googleマップで見る →温泉旅館が中心。1泊2食プランがおすすめ。
新潟を拠点に妙高高原へ日帰り・宿泊の旅も便利です