紀伊半島の南端まで、わざわざ来る理由がある。 新幹線を乗り継いで、特急に揺られて、それでも着く頃には日が傾いている。 そこまでして来たのに、後悔しない。 むしろ、もっと早く来ればよかった。 那智勝浦は、遠いから守られてきた場所だ。
那智勝浦のおすすめスポット
那智の大滝|133メートルの水が、ただ落ちている
落差133メートル。
数字では知っている。
でも実際に正面に立つと、スケールが体に入ってこない。
飛瀧神社の参道を下ること約10分。
有料の延命長寿の水エリア(300円)まで近づくと、
水しぶきが顔にかかった。
9月末でも、ひんやりと冷たかった。
圧倒的な水量ではなく、静かに、粛々と落ちている。
それがかえって怖かった。
観光客が多い時間帯は午前10時〜正午ごろ。
朝8時台に着くと、ほとんど貸し切り状態だ。
滝の前でしばらく動けない。
カメラを構える気になれなくて、ただ見ている。
帰り道、振り返ったらまだ滝が見える。
そのとき初めて、シャッターを押した。
熊野那智大社|467段を登った先に、何かがあった
石段は、467段ある。
なめている。
10月初旬でも、中腹で汗をかいた。
那智大社へのメインルートは大門坂。
杉の巨木が並ぶ参道は全長約600メートル。
ここだけで十分な非日常感がある。
ひんやりとした空気が、杉の合間を通り抜けた。
境内に着くと、朱塗りの社殿と那智の滝が同じ視界に収まる。
このアングルが見たかった。
那智大社のお守り売り場には、烏(カラス)グッズが多い。
三本足の八咫烏は熊野の象徴。
かわいいのかどうか迷いながら、結局買って帰った。
参拝料は無料。
宝物殿は300円。
時間があれば、那智山青岸渡寺もすぐ隣にある。
西国三十三所の第一番札所で、
お遍路姿の人と何度もすれ違った。
ここから始めるのか、と思ったら少し感動した。
那智黒砂|真っ黒な砂浜に、なぜか落ち着いた
那智勝浦には、黒い砂浜がある。
「那智黒石」と呼ばれる黒色の珪質頁岩が砂になったもの。
初めて見たとき、少し異様な感じがした。
勝浦漁港のすぐ近く、築地浜という小さな浜。
派手な観光スポットではなく、地元の人が散歩している。
砂を手のひらにのせると、ひんやりして重かった。
那智黒石は将棋の駒にも使われる高級石材。
那智勝浦の土産店では、
那智黒石を使ったお香立てや文鎮が並んでいる。
1,000円〜3,000円台が多かった。
個人的には、食事が一番の驚きだ。
マグロの水揚げ量が日本有数の港町。
勝浦漁港の近くの食堂で食べた、
本まぐろの赤身丼(1,500円)が忘れられない。
脂ではなく、旨味で攻めてくる。
夕方には売り切れている。
朝イチで来るべき場所だ。
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那智勝浦への行き方
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