琵琶湖の北。 新幹線の米原から在来線でたった10分。 なのに、降り立った瞬間に空気が変わる。 時代が違う、とかじゃなくて、 ただ静かで、ゆっくりしている。 夏の長浜は、暑くて、眩しくて、 どこか懐かしいにおいがした。
長浜のおすすめスポット
黒壁スクエア|ガラス細工と、昭和と、ちょっとした迷子感
「黒壁」という名前に身構えている。
もっと観光地然とした場所を想像している。
実際に歩いてみると、全然違う。
黒漆喰の蔵が連なる一帯に、
ガラス工房や雑貨屋、カフェが点在している。
それが1丁目から30号まで続いている。
7月の午前10時。
まだ人が少ない時間に歩いたのが正解だ。
ガラス工房の中に入ると、
職人がトーチを持って作業している。
見学無料。時間を忘れた。
体験工房は事前予約が確実。
吹きガラス体験は3,300円〜。
仕上がりまで2週間かかるが、郵送してくれる。
路地に入ったら小さな骨董屋があった。
値札のない皿が並んでいた。
こういうのが好きだ。
正午を過ぎると急に混んでくる。
朝イチで来るのを強くすすめたい。
長浜城|豊臣秀吉が最初に持った城、登ると湖が広がる
秀吉が初めて城持ちになったのが長浜だ。
それだけでちょっと興奮する。
現在の天守は1983年に再建されたもの。
内部は歴史博物館になっている。
入館料600円。
展示よりも、5階からの景色が目当てだ。
晴れた夏の日。
琵琶湖が光っている。
対岸の山が霞んでいた。
その青さが、ずっと眼の奥に残っている。
城の足元は豊公園という広い公園になっている。
木陰のベンチでぼんやりしている地元の人がいた。
観光客じゃない人がいる場所は、だいたい居心地がいい。
夕方に来ると光が変わる。
琵琶湖に落ちる夕陽が城壁を染める。
その時間に合わせて来たら、もっとよかった。
夏は18時まで開館している。
16時以降は人が減る。狙い目だ。
慶雲館|明治の庭に、蓮の花が咲いている
長浜駅のすぐそば。
なのに、知らずに通り過ぎるところだ。
慶雲館は1887年、明治天皇の行幸に合わせて建てられた迎賓館だ。
庭に入った瞬間、空気が変わった。
夏の庭なのに、涼しかった。
古い木々が光を遮っている。
7月の午後。
池に蓮の花が咲いている。
ピンク色の花びらが、水面に浮いている。
これを見るだけで来た価値があった。
建物の中も公開されている。
明治時代の応接室がそのまま残っている。
ガラスが古い。歪んで見える。
そのガラス越しに庭を見るのが好きになった。
入館料200円。
安すぎて二度見した。
長浜は「盆梅展」で有名な場所だが、
夏の蓮も本当によかった。
梅の季節だけじゃない。
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長浜への行き方
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